赤い点は不明場所と山頂の滑落予想場所。
青い点は遺留品発見場所
地図に書いてある道を誰も捜索しなかった
国土地理院地図から引用
3年前探さなかった道に居た
3年前の2019年9月21日に山梨県のキャンプ場で小学1年生の女子が行方不明になり、以降何の手がかりも無いままになっていた。
ところが2022年4月23日に最後の目撃場所から600m離れた沢で、未成年者の骨・靴・シャツが次々に発見された。
最初に発見された沢からキャンプ場裏山の頂上まで雨で水が流れる谷になっていて、山頂まで半分ほどの場所まで遺留品は続いていた。
この裏山は大室山(1,587 m)山系の一部を成す標高943mの山で山頂に登山道の分岐があり、椿分岐と呼ばれていた。
キャンプ場の標高が588mなので、少女は標高差355m距離で約600mを登って谷に滑落したと考えられている。
不明地点から山頂までは険しいが国土地理院地図には道が記されていて、大室山に登る登山者には「椿沢右岸ルート」などとして知られていた。
登山道は非常に険しいという理由で当時警察や自衛隊は可能性から除外し、川沿いの平野部だけを捜索した。
これに少女の母親が関係し、当時「絶対に山に登る筈がない」と繰り返し断言し、川沿いを捜索するよう希望したとされています。
とは言え警察など捜査機関は地図に書いてある道を、たった600mも捜索しなかったのが明らかになった。
険しいとは言え定期的に登山者が登っている登山道で、断崖絶壁という訳ではなく歩いて登れる。
大人の登山者は荷物と合計で100キロ以上だが子供は25kg以下なので、むしろ早く登れた可能性もあります。
少女が分岐点の頂上まで上がると木の標識があるが、間違った方向に進むと急傾斜になり、遺留品が見つかった沢に落ちてしまう。
思い込みによる失敗
少女がいつ転落したのかは不明ですが、何日間かその場にとどまって見つかるのを待っていた可能性があります。
この山頂は森林限界に達していないので樹木が茂っていて、頂上に上がっても下まで見下ろす事はできない。
600mで350m登る急傾斜で景色も悪いので人気ルートではなく、捜索の騒ぎもあり登山者は通りかからなかったと考えられる。
不明から10日間で1500人以上、毎日150人以上が捜索したが、登山道は「可能性が無い」として誰も捜索しませんでした。
可能性がないと断定したのは誰だったのか、母親がそう主張したとしても決定を下したのは警察や捜索隊の指揮官だった筈です。
もし1500人のうち数人でも地図に書いてある登山道を探したら、おそらく当日日が暮れる前に発見されていたでしょう。
警察24時という番組では警察官が一目見ただけで「あいつが怪しい」と駆け寄り、100%犯人なのが決まっています。
だがそれはテレビ局が失敗した場面をカットしたからで、警官のカンは半分当たれば良いほうだと思います。
今回は単純に地図を見て、最後の目撃現場から近い道を捜索するだけで、数時間以内に発見できたはずでした。
その後も警察は2年間山や沢を探さず、不審者探しに精を出しています