FRBは短期間で金利を10倍にする
画像引用:https://news.ntv.co.jp/category/international/3f6a532f6d434b6baa9477283df3f300
アメリカはスタグフレーション懸念
アメリカ、中国、日本の世界経済1位2位3位の国が別々の原因によって、同時に不況に陥りつつある。
米連邦準備制度理事会(FRB)は22年5月4日、予想通り0.5%の利上げを行い、市場予測では来月も0.5%の利上げをすると見られている。
つまり2か月ほどで1%利上げをする事になるが、2月までの米金利は0.25%に過ぎないので4倍に利上げする事になる。
利上げはさらに続き22年中か23年前半には米金利は2.5%、つまり2月までの10倍に利上げされる
アメリカの証券市場などは22年2月まで年利0.25%でお金を借りれたのに、1年後には金利が10倍になるという現実にパニックが起きた。
これほど急激な利上げをするのは急激なインフレが起きているからで、最近の米インフレ率は7%から8%以上に達している。
日本は最近値上げが相次いでいるがやっと2%を超えただけであり、日銀の物価目標は2%だったので正常という事になります。
欧州の金利は0%、イギリスは1%、スイスは-1.25%、トルコは14%でウクライナに侵攻中のロシアも政策金利14%となっています。
政策金利は低い方が景気が良くなるが物価が上昇しやすく、金利を上げると景気が悪化するが物価は下がります。
アメリカはコロナ以降数百兆円のコロナ支援をし、コロナにも拘わらず好景気だったが物価が急上昇し始めた。
短期間にインフレ率8%まで上がったのを見ると、このまま超低金利を続けると10%を超えると予想できた。
インフレ率が10%を超えると経済成長率が10%を超えない限りマイナス成長になり、アメリカのような国ではまず不可能です。
中国と日本も不況
インフレとマイナス成長が同時に起きるのがスタグフレーションで、1980年台までは世界で良くあった現象でした。
こうしてアメリカは不況になりつつあるが、中国は病的なまでのゼロコロナ政策によって、経済の自滅と言える状況になっている。
2020年春に武漢で新型コロナウイルスが流行した時、習近平の号令一下徹底した都市封鎖を行い感染者ゼロを達成した。
2022年の北京五輪で外国人が中国にコロナを持ち込み、オミクロン株は中国製ワクチンや徹底した封鎖でも防げないのが分かっている。
それでも中国は習近平の命令を取り下げることができず、上海の都市封鎖を行い新車売り上げが半減したりした。
中国経済は沈没寸前の状況にあり、ゼロコロナを修正しない限り悪影響が続く。
22年は中国の人口がマイナスになると予想されていて、経済成長率は改革開放以来最低の4%台が予想されている。
日本は22年は順調な回復が予想されていたが、米中の経済停滞の影響を受け、大幅な下方修正になるとみられる。
日本は人口マイナスに陥っても何も対策せず減るままにまかせ、輸出中心から内需転換しなくてはならないのに放置している。
今も日本政府と日銀は「円安で輸出が有利になる」などと1950年台のような事を言っている。
日本人を低賃着にして輸出を増やして中韓との輸出競争に勝ちたいらしいが、頭の中が50年台のまま止まっている
日本は国内で経済を循環させなくてはならず、円安で輸出が増えても低賃金が進むだけです