ルナと連動していたUSTのチャート
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画像引用:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2205/12/news166.html 時価総額4兆円のルナ、一夜で価値ゼロに ステーブルコインUSTはなぜドル連動が崩壊したのか(1_5 ページ) - ITmedia ビジネスオンライン



仮想通貨同士で保証しあうシステム

韓国発の仮想通貨ルナは22年5月7日ごろに1枚1万円以上で時価総額1兆円だったが、5日後の13日に1枚2円まで下落していた。

ルナはステーブルコインの一種で、法定通貨と価値が連動するように設計されていて、同種のテラUSD(UST)は一足先に下落した。

USTは5月10日に急落し1USTが0.3ドルまで下落し、米ドルとの連動が完全に外れてしまった。

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ステーブルコインの法定通貨との連動は、発行元が発行額分のドルを保有し、1コインを発行元に持っていけば1米ドルと交換する事で保証していた。

だがUSTは米ドルを保有するのではなく、時価総額で1ドル相当の他の仮想通貨ルナと交換する事で元本価値を保証していた。

FRBが元本保証している米ドルではなく、価値が変動する他の仮想通貨を元本保証に使用した事で、もうUSTの運命は決まっていたと言える。


もしUSTの価値が0.9ドルになると、保有者は0.9ドルのUSTを発行元に持っていくと1ドル相当のルナに交換されるので、0.1ドルの不労所得を得られる。

USTは5月10日以降0.9ドル0.8ドル0.7ドルと下落していき、ドルとの連動が失われた。

USTが下がると不労所得を得られるので買い手が現れて誤差は修正され、1USTは1ドルに戻る筈だがそう成りませんでした。


USTもルナも価値が変動する仮想通貨なので、USTが0,9ドルに下がるとルナも0.9ドルに下がり、不労所得を得られなくなった。

こうなると投資家は価値が下がった分損失を被るので、売りが売りを呼び2つの通貨が連動して暴落し始めました。

185億ドルのUSTを所有していた人たちは一斉にUSTをルナに交換し、ルナを法定通貨に交換したためルナの方も下落した。



実際は借金で買い支えていた

ルナを運営するルナ・ファウンデーション・ガード(LFG)は35億ドルのビットコインを保有し危機の時に買い支える計画だった。

だがこんな状況で下落する通貨を買い支えたら一瞬で蒸発するので、買い支えは行われなかった。

おそらく35億ドルのビットコインは運営元の”逃走資金”にでも使用されるのではないかと見られています。


この下落騒動で多くの人が損失を被ったが、暴落を利用して3日間で数千万円の利益を得た韓国人男性も居た。

A氏によると2月にウェーブスとニュートリノUSDという連動した2つの通貨が、連動して暴落する事件があった。

仕組みはUSTとルナの連動とまったく同じであり、USTとルナも暴落すると思い空売りをしかけた。


単なる予想ではなく仮想通貨は時価総額、預金、貸付利率を誰でも見ることができ、資金繰りが急速に悪化していた。

テラUSTはテラが買い支える事で価値を保っていたが、12%や19%の高利率で投資家から資金調達していて、破綻が目の前に迫っていた。

こうしたステーブルコインは現金の裏付けがなければ永久に価値を維持する事はできないし、永久に1ドルを保証されたい人は1ドル紙幣を持っていた方が良い。