ロシア国債利回り、上に行くほど破綻が近づいている
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画像引用:https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/bloomberg/business/bloomberg-R7RX1QT1UM1001



アメリカの特例措置が5月25日に失効

ウクライナ侵攻直後にロシア国債のデフォルトが噂されたが、結局ロシア政府はドル建てで利子を支払ってデフォルトを回避した。

これで分かるのはロシア政府が何を言おうとも、デフォルトでロシアはダメージを受けるので、回避したいと考えている。

表面上ロシアは「デフォルトしてもノーダメージだ」のような事を言っているが、真実ではなかったという事です。

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ロイターなどによるとロシアは侵攻以来7回の外貨建て債支払いを実施し、デフォルト回避してきました。

だがこれはアメリカ政府の特例措置によるデフォルト回避で、特例がなかったらもうロシアはデフォルトしていました。

米財務省外国資産管理室(OFAC)は3月2日、米国人がロシア政府と債権支払いの取引をする特例措置を認めた。


つまりロシア側がルーブルで払うとか、支払いを延期するとかゴネていたのはアメリカの特例措置を利用したものでした。

イエレン米財務長官は5月25日以降も特例措置が延長される可能性は「きわめて低い」と話した。

一般的にはロシアへの経済制裁のために延長しない派が多数だが、延長すべきという人も存在する。


ロシアをデフォルトさせずに外貨による債務支払いを続けさせれば、ウクライナの戦費に使うドルやユーロを減らす効果があると主張している。

ロシア製兵器の多くは100%国産ではなく、特に半導体などIT関連は輸入依存度が高いとされている。

そうした高度な部品は中国など外国から輸入しているが、受け取る側はルーブルでは受取りたくないでしょう。



払う金はあるが送金できない

ロシアの対外資産約64兆円の半分は西側の制裁で凍結されているが、ガスなどの輸入代金は1か月約3兆円外貨で入ってくる。

対する外貨建て債権の支払いは今年中に20億ドル程度なので、本来支払いに困るような金額でもない。

問題は外貨建て債券はドルならドル、ユーロならユーロの外貨で払う必要があり、払えなければデフォルトになる。


ドルの発行は米FRBと米国政府が管理しているので、制裁によってロシアが数億ドルのドルを用意できない状況が考えられる。

例えばロシアの金融機関は欧米の銀行との取引を禁止され、国際送金などの手続きができなくなっているようです。

普通大きな銀行間では1億ドルをアメリカに送金する場合、本当に送金するのではなくアメリカの銀行から短期融資を受けて投資家に送金する。


だが今はロシアの銀行との取引を拒否しているので、ドルやユーロが無いという状況です。

ロシア国債がデフォルトすると、もう欧米銀行は絶対にロシア系金融機関やロシア政府にお金を貸さなくなるでしょう。

ロシアはお金がないから払えないのではなく、欧米の経済システムから排除された事で、支払い困難になっている