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日本の成長率が上がらない原因は「輸出信仰」

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輸出代金は車が売れるアメリカや中国に再投資するので、日本に入ってきません
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画像引用:https://www.fnn.jp/articles/-/271625 10月貿易収支674億円の赤字 自動車輸出は36%減、半導体不足による減産で3カ月連続

コロナの成長率も先進国最下位だった

新型コロナが日本で流行したのは2020年3月ごろからでしたが、今思うと前年の19年には不況の兆候が見られました。

政府がごり押しした外国人眼光客誘致も、訪日外国人数3188万人を達成したものの前年比2%増で年後半はマイナスになっていました。

2019年後半に日本経済は減速し、年末にはコロナと関係なく不況に陥っていたというのが真相だった気がします。


結局安倍政権下で公約だった成長率2%を達成した事も、物価目標2%を達成した事も一度も無く、7年間の平均は1%未満でした。

その間世界の平均は成長率3%以上だったので、日本は実質7年間マイナス2%以上縮小し続けました。

2020年はコロナで大打撃を受けたが、主要国の中で日本のGDPマイナスが最大で、翌21年の回復は所要国最下位でした。
書いていて頭が痛くなりそうですがこれが事実で、原因は一般に考えられているのとは逆の事だと思います。

日本人が勤勉でなくなったとか社会が非効率だとか、閉鎖的だとかは恐らく低成長と関係がありません。

フランス人は夏休みに2か月休むが夏に経済崩壊しないので、勤勉であるか無いかは経済に関係ありません。
ドイツは週40時間を超えて労働させると社長が逮捕される法律があるが、日本よりずっと経済が好調です。

日本人の労働時間はサービス残業を含めると「無限大」と言えるほどで、休日や帰宅後も電話がかかってきて実質的に仕事をさせられます。

日本社会は非効率だが生産性は韓国や中国より高く、彼らは人件費などコストが安いので非効率でも経済成長できます。

宗教のような輸出信仰が低成長の原因

日本が成長率1%以下なのは外国からの投資が少なく、輸出や経常黒字が大きい構造になっているからと考えられる。

日本では小学校から「輸出は良い事」「輸入は悪い事」と教えていて、全国民が輸出は正しい事だと信じている。

だが先進国で貿易黒字なのはドイツと日本だけ、国際収支でも先進国の8割以上が赤字だが日本より高成長です。
貿易や国際収支が赤字の国は同額の投資収支が外国からあり、だからアメリカやフランスは赤字でも困っていません。

赤字国には日本や中国や韓国がどんどん投資してくれるので、外国に物を売る必要がなく自国の国内で経済を拡大しています。

例えば日本の工場でトヨタがレクサスを製造し、アメリカで500万円で売れると日本の貿易黒字になります。
でもトヨタはアメリカで車が売れるので売り上げの500万円をアメリカで宣伝費やディーラーの海外旅行費や工場拡大などに使います。

日本は500万円儲かった筈なのに1円も入って来ず、労働者の給料が増える事もありません。(実際は製造原価くらいは入ってくる)

日本の国全体がこんな仕組みになっているので、「働けど働けど賃金増えず」消費も増えません。
日本は毎年20兆円も国際収支が黒字なのに、円高にならず最近は円安が進んでいます。

本来なら売り上げの20兆円がドルから円に換金されて超円高になる筈なのに、企業は外国での売り上げを外国に再投資して日本に戻さないのです。

日本人が工場で何かを生産して外国で売れたのに、企業は利益を「売れた国」に投資するので、日本の労働者の給料は増えない。

輸出信仰とも言うべき宗教のような輸出政策や経常黒字を神のように信仰する政策は、もうやめた方が良いです

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