中国はゼロコロナが国家目標のように固執している
画像引用:https://www.afpbb.com/articles/-/3341096 新型コロナ、中国本土で新たに24人感染確認 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
なぜゼロコロナにこだわるのか
中国の北京では一時厳しい外出規制を敷いたが、その後新規感染者が減少したので規制が解除されていました。
ところが解除後に感染者が急増したので、北京で再び規制を再開し市民の間では不満と政府への不信感が強まっています。
北京では22年5月からおよそ1か月間、飲食店の店内での飲食が禁止されていたが、感染者が減少したとして解除された矢先でした。
6月6日の店内飲食再開後すぐに、北京市朝暘区の24時間営業のバーで200人以上の集団感染が発生し、かなり大規模なクラスターが起きている。
感染者の居住、勤務場所は市内16区中14区に散らばっており、北京市は大規模な検査を実施し数千人を隔離した。
感染場所になったバーの常連客約1万人が特定され、居住する建物すべてが封鎖された。
朝暘区や北京市は住民の大半を対象とする集団検査を実施し、辞めるかと思われていたゼロコロナを再び再開しました。
6月1週目の北京市の新規感染者数は1ケタ台が多かったが6月12日は51人に急増、これは集団検査の影響で増えたと見られている。
北京市ではバーを舞台とした今回のクラスターは従来のクラスターより制御が難しいとの見解を示した。
そう言えば韓国では22年3月17日に1日62万人の新規感染者を記録したが、始まりはある教会での集団感染だったように記憶しています。
韓国は中国と同じく厳格なゼロコロナ政策を採用していたが、不可能と分かりコロナ共存に転換しています。
中国の厳格なゼロコロナは各国から批判されていて、中国を擁護し続けていたWHOも持続不可能だと批判し始めました。
ゼロコロナが習近平の教義になっている
ゼロコロナとは国民全員に強制的にコロナ検査を受けさせ、強制的に隔離や行動規制をし、完全にコロナウイルスを封じ込める政策です。
その対極にあったのは日本の「ふるふわ対策」で、対策と言えるのは国民の自粛だけで、政府はほとんど何もしませんでした。
だが欧米先進国より日本のほうが感染者が少なかった事から注目され、ゼロコロナより現実的な対策と考えられるようになった。
ゼロコロナは感染力が弱かった初期型に効果があったものの、オミクロンやその変異株が登場すると、完全に抑え込むのが不可能になった。
むしろ徐々に感染者を増やした方が良く、特に無症状感染者はほぼ無害で、免疫を獲得して集団として感染を防げる。
逆にゼロコロナで全員検査、全員隔離、完全撲滅をやってしまうと免疫を獲得できない為、むしろ変異株に弱くなるとも言われている。
中国の新規感染者は多い日でも1日4万人で、人口14億人の比率で考えると欧米や日韓よりかなり少ない。
しかも中国の新規感染者は国民全員検査で無理やり検出した数字なので、そこまで騒ぐ必要が無いように思えます。
むしろゼロコロナは習近平と一体となり、ゼロコロナ否定が習近平否定のように考えられている