2437201




 都市から地方への大移動

中国では今大都市から田舎への人口逆流が起きているが、理由は「田舎暮らしをしたい」などの理由ではない。

中国は1980年台から都市化を進め、田舎の農民を工場や都市で働かせることで都市化を進め経済成長してきた。

田舎と都市では収入や生産が2倍以上違うので、田舎の人を都会に連れてくるだけで中国のGDPは2倍になります

スポンサー リンク

だが新型コロナ流行後にまず農民工3億人が行動制限や景気悪化で仕事がなくなり、かなりの人は出身地の田舎に帰った。

22年5月16日、中国国家統計局は4月の失業率が6.1%に上昇したと発表したが、16~24歳の失業率は18.2%だった。

約5人に1人が職に就いていないことになるが、中国では都市戸籍の人しか失業調査をしていません。


農民には失業が無いという建前からで、最も恵まれている都市戸籍の若者の5人に1人が失業しているという意味になります。

中国教育部が発表した今年の大学新卒者の数は、前年より167万人増加。史上初めて1000万人を突破し、1076万人となった。

人材会社による5月17日時点での内定率は男性が22%、女性が10%でかなり低い水準にとどまった。


就職難から公務員が人気ですが、中国の国家公務員試験「国考」は出願者202万人に対して採用枠は約2万5000人しかいない。

日本の国家公務員試験の競争率は8倍だが、中国は20年に63倍で21年は70倍にも達しました。

民間企業は景気が悪く公務員は超難関なので、中国では諦め世代のような価値観を持つ若者が増えている。



大都市で仕事なく田舎に帰る

田舎から北京、上海、深センなどの大都市に出てきた人は、再び出身地の田舎に戻るケースが増えている。

今は有名大学を卒業した若者が最下級役人の職しかなかったり、地方の無名都市の役員募集に応募したりしています。

上海は成功を目指す中国の若者にとってあこがれの町だったが、新型コロナ流行とロックダウンによって根本的に変わった。


もう何か月も外出を制限されているので働くことが出来ず収入もないが、政府からの給付金の類は何もない。

コロナ発生から今までに上海で給付されたのは総額500円で、それもスマホ決済でだけ使えるクーポン券でした。

一体上海市民がどうやって生き延びたのか不明だが、市は一応食糧の配給をしているが全然足りていないという。


上海よりは実家がある田舎のほうがまだマシなので、多くの若者は上海を出てそれぞれの田舎に帰った。

ところが最近の経済危機によって成長の中心だった深センも不況になり、同じように働き口がなくなり田舎に帰る人が増えた。

こんな風に今中国の大都市では、都市から地方への人口回帰が進んでいます