中国の大卒者は日本の19倍だが、就職先の優良企業は3倍ほどしかないのでこうなる
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画像引用:http://j.people.com.cn/94475/203430/index.html



毎年1000万人超の新卒者が居る国

まず日本の大学生や大卒者が外国に比べて「いかに恵まれているか」という逆説的な話から始めたいと思います。

日本の人口は1.25億人で年間出生数は80万人、2019年の新卒者数は約57万人で22年卒業時の就職内定率は89.7%だった。

日本の大学進学率は54.4%で短大まで含めると64.1%、この数字は欧米や中韓などにくらべてかなり低い。

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韓国の大学進学率は95%(2014年)、中国は54.4%(2020年)、中国は日本の4年生大学と同じくらいと分かります。

韓国の場合だと生まれた子供のほぼ全員が大学に進学するので、大学に行くことのメリット(優位性)は何もありません。

このくらい進学率が高いと大学に行かないデメリットがあるだけで、大学に通うのは全員参加の罰ゲームみたいになります。


韓国では大学卒業時の内定率は超一流大学でも10%未満、多くの人は卒業後に数年間就職塾に通い100以上の資格を取得する。

加えて韓国には兵役があるので、多くの人は兵役を終えてから就職活動をし、企業の正社員になれるのは20代後半から30歳くらいになります。

大学進学率は男性100%ですが、一流大学を卒業するためには小学校や幼稚園も一流でなくてはなりません。


進学率が高すぎてもデッドエンド(行き止まり)になってしまい、過酷な人生が待っているだけです。

中国は大学進学率は日本並みに低いが、なにしろ人口が多いので54%でも卒業生は1000万人居ます。

2022年の大学卒業生は1080万人で過去最多、22年前は今より出生数が多く、1980年台には年2500万人もの子供が生まれていました。


勝者なき競争社会

大学進学率は今後も上昇するので2039年には1200万以上の大卒が一斉に卒業するでしょう。

中国の人口は日本の約12倍なので、卒業生が12倍でも就職先も12倍あると思うでしょうが、ありません。

中国の経済規模は多く見て日本の2.5倍なので、一流企業の正社員求人はせいぜい日本の3倍しかありません。


卒業生の人数は日本の約19倍なのに就職先は3倍程度しかないので、想像を絶するような厳しい就職活動が待ち構えています。

例えば中国の国家公務員試験には11月に200万人が応募したが、競争倍率は68倍、日本の国家公務員試験は難関と言っても8倍に過ぎませんでした。

優秀な成績で大学を卒業した人が地方の役場の食堂や端役で就職するのも、最初は驚かれたが今は珍しくなくなった。


民間企業での採用が厳しいからで、中国と言えばアリババやテンセントなどit企業が有名ですが、IT企業の正社員の求人はとても少ない。

中国のハイテク大手は大規模な人員削減に取り組んでいて、採用が内定しても取り消される例が続出している。

競争率数百倍の大手IT企業に内定しても、業績が思わしくなく採用予定を縮小する企業が相次いでいます。


高学歴者が増えすぎた社会では、高学歴同士が食うか食われるかの競争になり、勝者は一部だけでかなりの人が就職に失敗している。