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あだ花と思われた「なろう系」小説が世界的現象に

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アニメや投稿サイトを含むライトノベル市場は、出版市場の最大勢力になった
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画像引用:https://kimirano.jp/info/detail/238 『このライトノベルがすごい!2022』受賞作特集開催記念! フォロー&リツイートキャンペーン実施中!!|キミラノ

小説家の王道は小説投稿サイト

「なろう系」という言葉を聞いたことがない人も居ると思いますが、日本の片隅で始まった企画が今や世界に影響を与えている。

異世界転生アニメの元になったライトノベル小説群がそれで、アマゾンや書店の非コミック本で最大の人気ジャンルになっている。

ジャンルが始まったのは東日本大震災の記憶も生々しかった2012年で、主婦の友社ヒーロー文庫が最初のヒットと言われている。


コミックのようなアニメ風の表紙でタイトルはちょっと同人誌風、内容は「もし何々だったら」のような物が多かった。

作者は実績ある文豪とかではなくネットで募集した新人だったり、SNSで小説を書いていたような”素人さん”が多かったようです。

アニメや漫画ではアマチュア作家が同人誌を売るコミケが人気で、同人作品が人気ジャンルだが、その小説版と言えるかも知れない。
投稿小説サイト「小説家になろう」出身の小説家が多く、出版社によると投稿サイト出身者の小説はヒット率が非常に高い。

「なろう系」の語源になったweb小説投稿サイト『小説家になろう』の文学賞を受賞してデビューし人気作家になるのが現代の出世コースになっている。

昔は芥川賞や直木賞、出版社の文学雑誌に応募して受賞するのが王道だったが、今や時代は様変わりしている。
雑誌社ではなく小説投稿サイトに応募して受賞するか注目され、出版されて数万部売れるとアニメ化の声が掛かる事がある。

昭和から平成にかけて数百万部売れる小説が続出したが、今や数万部売れるとヒット作になり10万部売れたら人気作家になる。

アニメ化されると知名度は一気に上がり、日本を代表するのかどうか知らないが、書籍の売り上げも大幅アップする。

ブームは続き小説の主流になった

出版業界の調査によると2010年に比べて2021年の文学作品売り上げは約46%、そのうち半分をネット発のライトノベルや「なろう系」が占めている

さらに小説投稿サイト自身の売り上げや閲覧数を含めると、今の「小説」売り上げの過半数をネット小説が占めている。

さらにここにネット小説のアニメ化売り上げを含めるとしたら、小説全盛期の売上すら上回っている可能性もある。
昭和から平成にかけて小説の映像化はドラマか映画と決まっていて、アニメ化されるのは雑誌連載の漫画と決まっていました。

現在はこの垣根が低くなり、コミックがドラマ化や映画化されたり、ライトノベル小説がアニメ化される事が多い。

アニメ化された作品は海外のアニメファンに知られる事となり、「原作を読みたい」という市場が新たに生まれた。
こうしてアメリカでは英語版、フランスではフランス語版などで出版され、アマゾンや書店で売られている。

アメリカでは放送や出版の規制が厳しく、例えば表紙に少女のイラストが描いてあるだけでアマゾンの取り扱い禁止や出版禁止になる。

ライトベルがこれほどヒットを連発する理由の一つは、パターン化されていて書きやすいという理由もある。
芥川龍之介や夏目漱石並みの才能が無くても、パターン化された異世界転生小説なら書けてしまいます。

「なろう系」小説は定番化されたパターンゆえにすぐ飽きられてブームは終わると言われてきたが、一向に終わる気配がなく拡大している

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