今年後半に大手メーカーが大量キャンセルし、半導体余りになる
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今は待て時期が悪い?

ネット上の古典的なやりとりで、パソコンやハードディスクなどを購入しようとしている人に「今は待て時期が悪い」と諭すやり取りがあります。

半年後や来年になれば今より高性能な製品が出回るからで、結局いつになっても購入するには「時期が悪い」という落ちがつきます。

2020年に新型コロナ流行が始まり、当初需要が減少したが後にテレワーク需要や生産減少で半導体不足になりました。

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半導体不足が原因でトヨタなど自動車は生産減少し、世界のGDPにまで深刻な影響を与えています。

コロナ期のばらまき政策が原因で欧米は年8%の高インフレになり、米中央銀行FRBは急速な利上げで物価を抑えようとしています。

利上げは物価を下げるが景気を悪化させるので、無敵を誇っていた米株式市場は22年前半に60年ぶりとなる下落率を記録した。


FRBは2010年頃に利下げとばらまきでリーマンショックからアメリカを救い、全世界を超好景気にしたが、そのお金を回収にかかっています。

このあおりで大幅下落したのがビットコインなど仮想通貨で、元々ビットコイン投資はFRBがばらまいて余ったお金が成長させました。

ビットコインは21年11月の6万7000ドルから22年6月に1万9000ドルに下がり、1万ドルを割り込む可能性も出てきました。


ビットコインと言えばマイニングで、パソコンを数百台も稼働させて新たなビットコインを採掘して利益を得る錬金術がありました。

マイニングはビットコイン下落で採算が取れなくなり廃業が相次ぎ、今ネット上では中古のグラフィックボード(GPU)が大量に出回っています。

マイニング用のシステムがどれほどの半導体を使っていたのか分からないが、半導体の需給が改善される見通しが出てきました。


6月29日のロイターによると最近半導体不足が緩み始めていて、需要の減少によって「半導体過剰」になる可能性まで出てきた。(コラム:緩み始めた半導体不足、供給過剰も サムスンは納入減要請)

フォルクスワーゲンは前日の6月28日、半導体不足が緩和されたので年下半期に電気自動車(EV)の生産を増やすと明らかにした

調査組織の3Dセンターによると、マイニングやゲーム用のグラフィックボードにはプレミアム価格が付いていたが、現在は定価で販売されている。



半導体不足からある日半導体余りになる

記事によれば半導体製造世界最大手のサムスン電子は22年6月、納入業者に出荷を減らすよう要請した。

半導体不足以降製造メーカーや各国政府は半導体生産増強に取り組んでいて、22年の設備投資額は世界全体で1850億ドル(20兆円以上)に及ぶ。

需要は特に中国で減少が目立っていて、ゼロコロナ政策による都市封鎖による不況で半導体消費も減少している。


ブルウィップ効果(むち効果)と呼ばれる作用が半導体需要を実際より膨らませ、大きく見せかけていた疑いが出てきている。

これは半導体の供給不足によって、大手メーカーが実際に必要な2倍ほどの注文を出し、水増し注文によって半導体を確保する動きです。

不足が解消されると水増し分は余ってしまい、過剰な在庫になり一転して「半導体生産過剰」になりかねない。


自動車メーカーと大手納入業者が今年発注する半導体は新車約1億2000万台分だが、これは22年の販売台数予想より40%も多い。

実際にはこんなに必要が無いのに、自動車メーカーは半導体の数を確保する為かなり多く発注したと考えられている。

ある時点で自動車メーカーは、注文した半導体が全て届くと余るのに気づき大量キャンセルを始め、それが需給崩壊のきっかけになる。