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ロシア軍の規模はマスコミが言うより小さい

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戦時中工場がフル操業したので景気が良かったが、労働者や社会に還元されず戦場で浪費し疲弊していった。
ロシアも最初軍事生産で好景気になるが、国と国民は疲弊していきます
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画像引用:https://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/202105/0014338751.shtml 戦中戦後、鮮明に伝える写真や資料 「尼崎精工」創業者の孫が市立歴博に寄贈|阪神|神戸新聞NEXT

軍事生産で最初は景気が良くなる
ウクライナ戦争では最初ウクライナ軍が各地でロシア軍を防止し、ロシア軍は弱いというイメージが定着しました。
だが4月に戦線は膠着し5月に東部マリウポリをロシア軍が包囲し陥落、6月にはセベロドネツク、7月にはリスチャンシクを陥落するとロシア軍の評価は上がった。
マスコミは「さすがはロシア軍だ」「ウクライナ軍は最初から降伏するべきだった」と手のひらを返し、今ではロシア軍が世界最強の軍隊だと言っている。

アメリカのバイデン大統領や欧州各国は「ロシアと戦えばNATOは破滅する」とロシアの強大さを恐れる発言を繰り返している。
だがちょっと待って欲しいのは、ロシアの経済規模もロシア軍の資金規模も、兵力も核戦力もすべてロシア軍は欧州の1国より小さい。
侵攻前のロシアのGDPは1.77兆ドルで、縮小していないとしても韓国、カナダ、イタリアより小さく、オーストラリアよりはやや大きい。
経済的に見ると韓国が西側世界から制裁を受けながら毎月数兆円を使って戦争をしているような状態です。
韓国の輸出品は半導体だがロシアは化石エネルギーで、この商品は世界のどの国にも高値で売れるので、年20兆円もの貿易黒字をもたらす。
とは言えロシアの経済規模はG20の下位クラスの規模なので、大きな軍隊を派遣して大戦争をするのは無謀です。
英米軍などによるとロシア軍は当初16万人、最大時20万人の兵力をウクライナに派遣したが、そのうち5万人以上が負傷などでウクライナから離脱した。
開戦後4か月で兵士5万人の損失は毎月1万人なので、20か月続けるとロシア軍は派兵した全兵力を失います。
開戦前のロシアの軍事費は600億ドルほどでGDP比4%、現在はGDP比10%を超えていると考えられます。
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ロシア軍を支える経済規模がロシアにはない

フィンランドのエネルギー・クリーンエアー研究センター(CREA)によるとロシア軍は、1日あたり約8億7600万ドルの戦費を使っている。
これはおそらく直接の支出で失われた戦闘機や戦車の開発製造費や、失われた兵士の人的損失、教育費などを含んでいない。
一方対ロ制裁でエネルギー価格が高騰し、ロシアは一日あたり10億ドルの輸出収入を得ているとみられる。
確かにエネルギーで利益を得ているが、それは開戦前はロシア民間企業の収入になり、ロシア人の生活費として使われていた筈でした。
ロシア人は外国から電気製品や食料を輸入できなくなり、代わりにウクライナに送る砲弾や兵器や物資を生産しています。
民生品を辞めて軍事物資に振り向けると、最初経済活動は停滞せずGDPの低下せず、むしろ景気が良くなる場合があります。
第二次大戦時のドイツや日本がそうで、開戦からしばらくは好景気だったが、やがて民間経済が縮小し軍事経済の拡大で補えなくなります。
砲弾をいくら生産しても戦場で消費するだけで、その砲弾が人の生活を豊かにしたり、社会に貢献する事はないからです。
ロシアも最初軍事生産フル操業でむしろ好景気になるが、やがて戦場での浪費によって疲弊し始めます。
第二次大戦時の日本では、生産しても戦場で消費するばかりで国民生活は悪化する一方、4年間でボロボロに疲弊しました。
ロシアの経済規模は世界11位でしかないので、早々に経済縮小が始まり国民生活は目に見えて悪化するでしょう。
経済規模からみて保有できる軍隊の規模が限られているのに、戦場では毎日膨大な物資を浪費します
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