https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/in_out.html 訪日外国人旅行者数・出国日本人数 _ 統計情報 _ 統計情報・白書 _ 観光庁
訪日外国人は経済に貢献しない
新型コロナの再流行第7派が警戒されているが、政府は外国人入国を簡素化し、訪日外国人増加で経済を活性化したいと考えている。
入国手続きは世界で日本だけが厳しいままで、「日本は北朝鮮のようだ」と一部では言われている
入国手続きを簡素化するのは結構ですが問題は訪日外国人を増やして経済を活性化する方で、過去7年間の観光立国政策は失敗しました。
訪日外国人は安倍政権以前に800万人程度だったのが2018年に3000万人を超え、19年は史上最多の3188万人を記録しました。
しかも韓国などは旅客機の乗務員を含めているのに対し、日本は除外しているので実際にはもう数十万人以上多い。
にも拘わらず訪日客が増加した2015年頃から2019年まで、GDP成長率は上がるどころかむしろ下降していきました。
日本の実質賃金が増えた事実もないし、訪日外国人3000万人の経済効果はゼロでした。
2019年に訪日外国人が国内で消費した金額は約4.8兆円、1人あたり16万円を宿泊や移動や食事につかいました。
2019年の日本人国内延べ旅行者数は5億8,710万人、こっちは延べ人数ですが訪日外国人より桁外れに多いのが分かると思います。
宿泊旅行が3億1,162万人で日帰り旅行が2億7,548万人、日本人国内旅行消費額は2兆2032億円でした。
合計で6兆円が日本のGDPに加算された筈ですが、19年の成長率は前年度比0・1%減とマイナス成長でした。
この年は消費税が8%から10%に増税され、日本政府は自ら景気悪化を作り出しマイナス成長にしました。
訪日客が増えてもGDPは増えていない
訪日外国人数は旅客スタッフを除いて2003年に521万人、安倍政権前の2012年(政権発足は年末)は836万人、、2019年は3188万人でした。
これだけ訪日外国人が増加したのにこの間日本の成長率はずっとマイナスから1%の間をウロウロし、経済効果は見えてきません。
むしろ訪日外国人は日本経済に寄与していなかったのではないか、という疑いが非常に強く感じられます。
外国人が日本で旅行してお金を使うのは、経済的には日本の工場で生産して外国に輸出するのと同じになります。
外国人がお金を使い、日本企業が受け取って日本の労働者に給料として渡って日本のGDPになる筈です。
理屈はこうなのだが日本がアメリカに車を輸出したとして、日本は300万円とかを受け取り、車を買ったアメリカ人は平均12年使います。
輸出した日本車はアメリカで12年走り回り、通勤や仕事やレジャーでGDPを産み、おそらく300万円以上をアメリカで生み出します。
日本メーカーが受け取った300万円は実は日本に送金されず、アメリカの宣伝や工場建設や、新興国への投資に回されます。
振り帰ってみると日本は300万円の自動車をアメリカに売った筈なのに、その金は日本に送金されず日本人の収入になりません。
訪日外国人は平均16万円を日本で使った訳ですが、外国人は観光が終わると帰国し日本には何も残りません。
国内でホテルを建設したりするものの、その規模は日本のGDPを押し上げるような金額ではないです。
国内旅行した人がその土地を気に入って移住する事はあるでしょうが、外国人観光客が祖国を捨てて移住する事は少ない
外国人観光客をたとえ1億人に増やしたとしても、日本人は疲労するばかりで後に何も残りません