テスラの拡大規模はもう何年も、市場全体の拡大を下回っている
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画像引用:https://newswitch.jp/p/27964 EV世界販売台数は2035年に20年比で11倍、欧州・中国がけん引|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社



EV市場でシェア低下しているテスラ

2008年にロードスターでデビューを果たした米EVメーカーテスラは、今まで大きな壁にぶつかることなく成長してきました。

自動車の新興メーカーとしては極めて異例で、多くはバックトゥザフューチャーのデロリアンのように、資金難などで消えていきました。

2008年は世界経済危機の真っただ中で、2011年には福島原発事故があり、EVとか自然エネルギーが熱狂的ブームを起こした。

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もし世界経済危機がなく福島原発事故も起きなかったら、テスラはデロリアンのように消えていたかもしれません。

そのテスラは2021年に新車納入台数93万6172台、前年の49万9550台の1.8倍に急成長し、トヨタやVWを『射程距離』に捕らえた。

テスラの販売台数はいままで平均年60%ほど拡大しているので、2022年は155万台になり中堅の既存メーカーを上回ります。


テスラは急拡大しているがEV市場はもっと急拡大していて、ジェトロによると2021年の世界EV販売は660万台で2.2倍に拡大しました。

テスラは1.8倍なのでEVメーカーでは負け組になり、市場シェアを他メーカーに奪われています。

ジェトロの統計にはエンジン付きのPHVが含まれるが、BEV(純EV)だけでも話は同じでした。


ジェトロの予想では2025年に世界のEV販売は1800万台になっていて、テスラが毎年1.6倍成長を続けると25年は660万台に成ります。

21年のテスラのEVシェアは14%だが2025年も同じだとすると252万台、年平均1.3倍成長に急減速します。

スマホやパソコンがそうだったが一般に普及するまでは毎年2倍成長しても、ある程度普及した段階で急減速します。



テスラの生存空間は狭まる

スマホが登場したのは初代iPhoneの2007年で世界販売の伸びが止まったのは2014年、たった7年で全人類に行き渡り市場は飽和しました。

22年のニュースで英仏独など欧州では新車販売の4割以上がEVになったという記事を書きましたが、元のニュースをよく確認したら「EV」にはハイブリッド車も含まれていました。

欧州人は自分を偉く見せかけるためにこういう嘘を平気でつく事があるが、純粋なEVはやっと10%弱、ハイブリッドが約20%、PHVが9%でした。


22年には10%を超えてくるでしょうが、「欧州は既にEV時代に突入した」のようなニュースは、おそらく自分と同じように騙されています

テスラの22年第一四半期納車台数は31万0048台で第二四半期は25万8850台、合計すると上半期は56万8898台だった。

下半期は1.3倍増えると仮定して22年通算では約130万8500台になると予測でき、VWやトヨタはマイナスなので急成長と言える。


だがEV全体では22年に900万台が売れる予想なのでテスラの世界シェアは少し低下し、今後もシェア低下傾向が続きます。

そうなっている理由はEVユーザーの多様化する要求にテスラが答えられないからで、人々はVWやBMWやトヨタや日産のEVも購入します。

テスラの価格帯はもっと安い3シリーズで実売500万円以上、XやSだと1000万円以上で売られているので世界的には富裕層向けです。


300万円や200万円の車を買う層にテスラは検討の対象外で、中国ではテスラはEV市場3位の中堅メーカーに過ぎない。

高級車としても今後欧米から魅力的なEVが登場するので、テスラの生存空間は狭まる