ビルクリントンが「冷戦が終わってみんな良い人になった」と言って全ての国に自由貿易への参加権を与えた。
そのせいで911テロや対テロ戦争、ウクライナ戦争が起きた
世界史の転換点
人類の歴史には大きな転換点があり、例えば第一次大戦と第二次大戦はアメリカという超大国を生み出し、世界を統一市場にした。
第一次大戦前の世界は5つほどの帝国がそれぞれ植民地を所有し、別々な世界をつくり互いに対立していました。
2度の世界大戦を経て超大国になったアメリカは世界統一市場を作り、アメリカが最も多くの利益を手にした。
だが1945年に世界経済の80%以上をアメリカ一国で占めていたが現在は20%台なので、アメリカ以外の新興国のほうが利益を得た。
アメリカが作った世界市場で最大の利益を得たのは中国で、ニクソン訪中以来アメリカからの援助とアメリカが作った市場で儲けてGDP世界2位になりました。
だが中国は「アメリカから奪われた」ような主張を繰り返していて、今日もアメリカを倒すとか廃墟にしてやるとうそぶいています。
アメリカは冷戦終了以降、共産国家でも独裁国家でも世界のどこにでも輸出でき、誰でも好きな国に投資できる制度を作り上げた。
先進国の民主主義の投資家が、アフリカの軍事政権の独裁国家に投資して、資源採掘で利益を得るような事も普通に行われています。
中国は共産主義独裁国家だが労働コストが安く生産力が強いので、世界の工場になり先進国は競って中国に投資した。
冷戦以前の世界では民主主義国が共産国家に投資するのは犯罪で、日本でもココム規制違反などで有名企業に逮捕者が出ていました。
だが2010年台になると矛盾が表面化し、米トランプ大統領は中国との対決を掲げて当選し、実際に対中制裁を行った。
トランプの主張ではバイデンは「中国のスパイ」だったが、バイデン政権でも多くの制裁は継続され、強化された面もあった。
ばかげた世界
そんな中で起きたのが2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻で、先進国の人々はようやく、旧共産国家や独裁国家を市場に参加させたのは間違いだったと気づいた。
ロシアはエネルギー資源や穀物輸出が多い国で、特に欧州がロシア産穀物とロシア産天然ガスに依存していました。
ロシアはドイツや欧州各国に「ウクライナを支援すると小麦や天然ガスを止める」と脅し、ドイツはウクライナへの兵器支援を事実上反故にしてロシアに従った。
ドイツはウクライナにレオパルド戦車とゲパルド対空戦車、その他車両の提供を約束したが、実際に届いたのは攻撃能力がないゲパルド数両だけです。
ドイツはポーランドや欧州各国がウクライナに戦闘機を提供するのを妨害し、ドイツ製戦車を購入した国が中古戦車を提供するのも妨害した。
ドイツはロシア産天然ガスの輸入が減少してエネルギー危機に陥っていて、既に電気代が2倍以上に高騰し政権批判が強まっている。
こんな事になったのは1991年のソ連崩壊で先進国の人々が「冷戦が終わって皆良い人になった」と言ってVIP待遇でロシアを迎え入れたからでした。
実際にはソ連が崩壊してもロシアの本性は以前と変わらず、ウクライナでは1930年台にソ連がやったのと同じように、酷い事をやっています。
2001年にアメリカで911テロがありましたが、あの原因もクリントン大統領が「冷戦が終わった」と言って中東のテロリストを自由に入国させたからでした。
そのおかげで米IT企業は中東の資本や人材を獲得して成長したが、テロリストがアメリカで操縦訓練をしてハイジャックする手助けをした。
ロシアに自由市場への参入権を与えてしまったためにロシアは資源貿易で大儲けし、そのお金を使ってウクライナに侵攻しました。
中国を自由市場に参加させたせいで中国は大金を得て、その金を使って台湾に侵攻すると脅しています。
こんなばかげた世界はもう終わらせるべきだと、先進国の人々は思い始めた