量りは一度乗せたら動かないが、為替レートは交互に上がったり下がったりを繰り返す
円安が極限まで行きついたら放置しても勝手に円高に変わります
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世界の新通貨戦争

欧米のインフレで米FRBが大幅利上げを続け、利上げしない国との金利差が拡大し為替相場が大荒れになっている

もっとも急激に利上げしているのはアメリカで0.5%から0.75%の利上げを繰り返しています

最も利上げしない国の代表は日本で、デフレ対策と景気対策のため超低金利政策を続けている

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アメリカは好景気が続いていてそのためインフレなのだが、日本はデフレ不況のままでエネルギー価格高騰でたまたま物価が上昇した違いがある

日本はデフレなのにインフレという奇妙な状況で、もし日銀が金融緩和を辞めたら株価は暴落し酷い不況になるでしょう

1ドルは最大時145円まで円安が進んだが日経平均は2万7000円から2万9000円とほとんど下落していない


ドル建てで計算すると1ドル120円時とくらべて同じ株価でも2割ほど下落しているので、もし今1ドル120円だったら日経平均は2万5000円程度でしょう

すると株価が下がる事で多くの企業や投資家が損失をこうむり、円計算で日本のGDPは大きく下がり政府の税収も減ります

それよりは円安の方が良く、1ドル140円台で困る人がいても日本全体では打撃を抑えることができる


おそらくこういう意図で政府と日銀は円安を放置したが、2022年9月22日に政府は円買い介入を実施しました

円買いJ介入で1ドル144円から140円まで円高になったが、その後再び142円になっています(9月23日)

これは介入後に円売りが円買いより多いのを示していて、結局は円を売ってドルを買いたい人の需要をすべて満たすまで円安は終わりません


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FRBの利上げペースが鈍れば円安は終わる

介入前日の9月21日に米FRBは0.75%の大幅利上げを実施し米政策金利は3.25%になりました

今年の春まで米金利は0.25%だったので数か月で金利は15倍になった訳で、これが世界の通貨に大混乱をもたらしました

トランプ政権からバイデン政権にかけてコロナ対策として数百兆円の支出をし、アメリカ人は1人数百万円もの大金を手にして消費しまくった


FRB議長は「インフレの心配はまったくない」という発言を繰り返したため、完全に手遅れになりインフレ率は年9%に達しました

世界の人々はアメリカの政策失敗でケツを拭かされていて、多くの国が1997年アジア通貨危機のような通貨不安を抱えている

日本の円が極端に安くなった事で輸出の競争関係にある韓国や中国の通貨が安くなり、東南アジアなどの通貨も安くなった


通貨安になると輸出に有利ですが購買力が減って国力が低下し、限度を超えると外貨建て債務が返済不能になり韓国のIMF破産のようになります

気になる今後のドル円相場や為替動向ですが、「天井に当たれば自然に円高になる」と考えて良さそうです

今まで猛烈に円安ドル高が進んだのは今後もFRBが利上げを続けるという予想からで、そろそろ利上げが打ち止めになると勝手に円高になります


いわゆる投機筋は将来の予想で売り買いしているので、米金利が4%になって「5%で利上げも終わり」と予想されたらドル買いを辞めます

円高にターンが変わったら今度は10年後に1ドル70円になる準備でもした方が良いです