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土地を巡る考え方が激変する、先祖代々の土地は負担

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農村があったから先祖代々の土地に意味があったので、村が消滅すれば土地は売買する商品でしかない
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先祖代々の土地は日本だけ
日本では土地は放棄しない限り土地はその人のもので、本人が亡くなっても未来永劫子子孫孫まで一族の所有物です
日本人はこれを当たり前だと思っていますが世界でも非常に特殊な考え方であるらしいです
数年前地上波の番組に非常に山奥に住んで居る人が登場し、彼の一族は百済か新羅時代の半島から移住したと紹介された

彼は「XX天皇からこの土地を頂いた」と主張したが、それが事実ならおそらく日本人は誰も異を唱えない
天皇や幕府から拝領した土地は当然彼ら一族のものと考えるが、外国ではそうではなく土地は権力者の所有物です
日本の封建時代の武士は農村を統治していただけで土地は天皇のもの、天皇は実際には土地を所有できないので農民のものでした
西洋では領主の土地は王や領主のもので、フランスの土地はすべてルイ王朝のものだったし、ロシアの土地は皇帝の所有物でした
これは名目上だけでなく土地の上に住む人間も領主の所有物で、王や領主は住民を自由に売買できました
欧州の農民には土地は自分の所有物という考えがないので、一所懸命とか命がけで土地を守るという考え方も生まれにくかった
ウクライナにロシア軍が侵攻して暴れているが、ロシア軍に占領されるのが分かっていて逃げる時間もあるのに、各都市や村では数万人単位で住民が残っています
はなはだしい場合は一度は避難したもののロシア支配下の村や町に戻る人もいて、ロシア軍によって酷い目にあっています
彼らが酷い目に遭うと分かっていても土地にしがみつく理由は、一度離れたら自分の土地ではなくなるからだと語っていました
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日本人の土地観も欧米化する

日本では空襲から疎開しても戻ってくれば自分の土地、津波で家が流されても自分の土地ですがウクライナではそれが保障されていない
こんな風に先進国以外の国では一度離れたら戻った時には誰かが占領し、自分の土地ではなくなっている事が多い
中国では1960年頃までに土地の個人所有が禁止され、80年代に改革開放が始まるまで個人利用もほとんど許されませんでした
土地は国から借りるものでレンタル期間は20年から70年と差があるが「次の世代に渡せない」ものとなっています
いくら土地を改良して立派な家を建てても国が契約更新しなければ没収、新たな契約を結ぶには購入に匹敵する大金を要求されます
アメリカでは生まれた土地から引っ越す人が非常に多く、農場以外は先祖代々の土地はあまり意味を持っていません
多くのアメリカ人は家をとてもきれいに保っているが、それは家を愛しているからではなく中古住宅として高値で売るためです
そのアメリカでは土地価格や賃貸料が高騰し大都市近郊の一戸建ては1億円以上、マンション家賃も30万円から70万円に高騰しています
そこで多くの人はトレーラーハウスやキャンピングカー、車中泊をするようになり若い世代が土地や家を買うのは不可能になりました
日本の土地は農業と深く結びついていたが農業が壊滅しつつあるので農村も壊滅し、先祖代々の土地は意味を成さなくなるでしょう
日本人の土地への考え方も変わり、次の世代に受け継ぐなどはしなくなるかも知れません
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