侵攻直後はロシアを応援していたが、ロシアが弱いと分かると手の平を返した
侵攻直後はロシア頑張れ一色
かつて中国はロシアを師と仰ぎながらコンプレックスを抱き、ソ連と東側盟主の座を争ったり対立したりしてきました
毛沢東はソビエト共産党北京支部から党員キャリアをスタートさせ、中国共産党を中華人民共和国にしソ連を越えようとしました
毛沢東はソ連越えの目標を果たせなかったがズボンを履かなくとも核を作ると言って核武装し国連常任理事国にもなった
1991年にソ連が崩壊するのと同時に中国は全盛期を迎え経済規模でロシアを越え、軍事力でもロシア越えを果たした
中国とロシアはこのような関係でロシアは中国を軽視していたが、中国にとってソ連やロシアを越えるのが悲願でした
そんな中で2022年2月にロシアはウクライナに侵攻したが、中国もまさに台湾に侵攻予告をしていました
中ロが先を争ってロシアが先にウクライナ侵攻したのかは定かでないが、侵攻後に中国ネットは「ロシア頑張れ」「ウクライナを倒せ」の声援一色になりました
実際には人々はネット上で過激な言葉で戦争を煽ったので中国当局がウクライナ関連の投稿を規制したほどでした
だがロシア軍はキエフ占領に失敗し、6月7月は盛り返したものの8月からまた惨敗で今度は盛り返せそうもありません
こうなると中国人は手のひらを返し「ロシアは弱いアヒル」だと陰口を叩いて見下すようになりました
これが中国人の真骨頂で彼らは強者が大好きで弱者が嫌い、「弱きをくじいて強者を助ける」のが中国のヒーローです
ウクライナ侵攻当初から中国がロシアに兵器を支援したり、中国軍が義友軍として参加するのではないかと噂されていましたが、わたしは無いだろうと思っていました
中国は弱い仲間を助けない
ロシアが連戦連勝し確実に勝ちそうだとなったら中国は支援しますが、負けそうな友人を助けるほど中国はお人好しではないからです
韓国には「落ちた犬は叩け」という諺があるそうですが中国も同様で、強い者は助けるが弱者を助けたりしません
困っている仲間を助ける義侠心は三国志の中だけで現代の中国にはありません
ロシアは今後もウクライナで苦戦するでしょうがもしロシアに民主化革命が起きて民主政権が誕生すると中国には困った事になります
北の国境で民主ロシアが誕生すると共産中国と敵対するからで、そうならないように中国は最低限ロシアを助けます
中ロ国境にNATOの軍隊が駐留しては困るからで、間違ってもロシアを助ける義侠心からではありません
このままウクライナが勝ち続けてロシア国内に侵攻したり、ロシアに民主派武装勢力が内戦を始めたら中国軍が介入するおそれが出てくるでしょう
ロシアがどんな形にせよウクライナに破れると中国を始めとする独裁国家や共産陣営にとって弱体化になります
欧州に民主国家が誕生して以来「民主国家と独裁国家の戦いは民主国家が勝つ」という法則があり、例外はあるものの圧倒的に民主国家の勝率は高い
中国とロシアは例外のように振る舞って来ましたが、やはり民主国家が戦争に強い法則が証明されます