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エネルギー価格上昇なら円安世界経済危機、下落なら円高へ

エネルギー価格が上昇すると米インフレ率が上がり利上げし日本は経常赤字が拡大するので円安が進む
エネルギー価格が下がると逆になり円高に反転する
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221013/k10013858071000.html 米 9月消費者物価指数 8.2%↑ 記録的水準のインフレ続く _ NHK

来年アメリカは不況か好景気か
米経済メディアのブルームバーグは2022年10月18日の日本語版で「1年以内の米リセッション、確率は100%」と警告した
こうした経済メディアは危機を煽ったり投資を煽ったりするのが商売ですが、基本的にアメリカを称える事が多いので強い警告と言える
エコノミストのアナ・ウォン、イライザ・ウィンガー氏が最新の予測モデルで1年後の景気後退確率を計算したところ、前回は65%だったが今回は100%になった

ブルームバーグ・エコノミクスの予測モデルは11カ月以内の確率は前回の30%から73%に上昇、10カ月以内の確率は前回ゼロが25%に上がった
悪化の理由は13の指標の中で経済・金融の指標で幅広い悪化が見られたためだと説明しています
一方同じ日のニュースとしてブルームバーグは米銀バンク・オブ・アメリカ(BofA)やJPモルガンの決算内容からは景気後退の兆候は見られないとしています
ウォール街の他の銀行の決算からも景気後退のサインは見られず、クレジットカード利用額が急増したが延滞率は非常に低かった
つまりお金を借りる人たちが多く返済が遅れる人が居ないのは、今アメリカが好景気で力強いのを示していると見られている
片方は100%不況になると言い、銀行は好景気になると予想しているがどちらかが外れて大恥を掻き大損するでしょう
これも同じ日のブルームバーグ記事ですが、ファンドマネジャーのマーク・モビアス氏は米政策金利は最大9%になる可能性があると指摘しています
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円安から円高に一転する可能性

10月現在の米金利は3.25%なので9%は3倍近く、そうなるとより一層ドル高=円安になる可能性が出てきます
同氏はプレーブック(FRB基本方針)ではインフレ率を上回る政策金利にする必要があり、インフレ率8%なら金利は9%になるとしている
インフレ率が低下すれば政策金利上昇も止まるが、米インフレ率は022年6月に9.1%、8月は8.3%、9月8.2%と微妙に低下してはいます
だがFRBは8%に下がっても「耐え難い水準」だとして金利を大幅に引き上げて、今年一杯利上げを続けると予告しています
最近ドル円相場で円安が進行しているが原因は2つあり1つは米金利の上昇による円売りドル買い、もう一つは日本の国際収支が赤字になった事でした
日米金利差が将来拡大すると予想される局面で投機筋は円でお金を借りてドル(米国)に投資する動きを見せます
これは日本で金利ゼロでお金を借りてアメリカで3%の利回りを受ければ、寝ていても年3%の利益が出るからです
だがこれは「将来金利差が拡大する」と予想される局面の動きで、「そろそろ米利上げは終わるだろう」という局面では逆の動きが始まります
投機筋はこのまま円売りドル買いポジションを保有すると円高局面で破産するので、ポジションを解消して円建ての借金を返済しようとします
だがら「そろそろ米利上げは終わる」予想が増えてきたら円安は止まり円高に回帰する動きになります
もう一つの円安要因である日本の国際収支(経常収支)赤字はエネルギー高騰が原因なので、エネルギー価格が下がると円安圧力が解かれます
おそらく2つの要因は同時に解除される筈なので、円安から円高に一転する事もあり得ます

米インフレ率も日本の経常赤字も原因はエネルギー価格上昇で、その原因はロシアのウクライナ侵攻でした

ロシアの敗戦や撤退で一気に流れが反転する可能性があります

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