韓国唯一のドーム球場で行われた試合で観客774人を記録した
画像引用:https://japanese.joins.com/JArticle/290251 【コラム】危機の韓国プロ野球、生きる道はないのか _ Joongang Ilbo _ 中央日報
Kリーグの場合
韓国はオリンピックやワールドカップ、WBCのようなスポーツ国際大会で活躍するなどスポーツ大国を自称しているが国内に目を向けると違う姿が見える
韓国で人気があるプロスポーツはサッカー、野球、バスケ、ボクシング、ゴルフ、他にも格闘技やeスポーツなど無数のプロ競技が存在している
だが観客動員数を見ると果たしてプロ大会として成立しているのか疑問で、選手はアマチュア的な要素が強い
例えば日本で駅伝や社会人野球の選手は「プロ」だが会社に所属してスポンサーになってもらう事で競技生活をしていて、試合の報酬だけでは生活できないと思います
韓国で最も人気があるプロ競技はサッカーのKリーグで、平均観客動員数は2011年の約11000人をピークに減少しています
2019年はコロナ前ですがKリーグの平均観客動員数は8065人、ちなみにこの年J2は平均8172人(J1は20750人)でオーストラリアリーグは10423人でした
2022年はコロナの影響もあってKリーグ平均は4159人(5月まで)、21年の同時期は2179人だったので「倍増した」と言っています
Jリーグの22年前半の平均観客数は13,860人で21年は6,661人、20年は5,796人、コロナ以前は平均2万人以上だったのでまだ回復していません
Kリーグはコロナ前でも経営が厳しかったので選手の報酬も少なく、2020年シーズンの最高年俸はキム・ボギョンの13億5800万ウォン(約1億2890万円)だった
20年に優勝した全北現代と2位蔚山現代の年俸合計が約315億ウォンで選手数は78人ほどなので平均4億ウォン(4000万円前後)がトップチームの年俸になります
20年にJ1で優勝した神戸の人件費支出は69億2300万円だが、イニエスタ選手(ヴィッセル神戸)が1人で32億5000万円を受け取っていました
2020年のJ1リーグの平均年俸は3446万円なので、トップの人は10億円を超えるが下位の選手はかなり低いと想像できます
韓国Kリーグの平均観客動員数はJリーグの半分以下なのにトップチームの年俸はそこそこで、代わりに高額年俸の外国人選手は招聘していない
女子ゴルフは強いが男子は弱い
韓国で2番目に人気のプロスポーツは野球ですが2017年に史上最多の約840万人を動員したものの、こちらも減少傾向にあります
2019年は約728万人を記録したが22年は全席規制解除したものの開幕戦は平均1万人未満(キャパシティは2万人程度)だった
ソウル郊外の高尺スカイドームは韓国唯一のドーム球場だが4月に観客動員774人を記録し、しかもこの人たちが有料観客だったのか疑わしい
韓国プロ野球は存続の危機にあると言われていて、他の団体競技も金が掛かるので似たような状況にあります
比較的成功しているのは韓国プロゴルフで、「韓国ゴルフ界には観客数を記録する文化が無い」ため正確な記録がないが3万人以上の大会もあるという
プロゴルフの賞金総額は韓国が約13億円(143億ウォン)で日本が約33億円(コロナ以前)、女子ゴルフは強いが男子は弱いとされている
これは徴兵の影響と言われていて、一番成長する時期に兵役で2年間取られるので除隊後もそれ以上伸びない人が多い
その女子ゴルフも韓国で強くなると日本の大会に出場し次は全米に出場し、もう韓国の大会に出場しなくなります
韓国のプロスポーツは国内の市場規模が小さいため年俸も少なくなり、より多くの賞金を得るには外国の大会で活躍する必要があります
これはスイスや北欧などもそうで国内で産業として成立しない為、トップ選手は欧州の中心地やアメリカに拠点を移すのが一般的です
日本は多くのスポーツで国内で活躍すれば多額の賞金や年俸を得られるので、それで満足なら国内だけでずっと活動する人も多い