かつて無敗を誇った日本車も今は見る影もない(フレディスペンサーとケニーロバーツ)
画像引用:https://bubu333.doorblog.jp/archives/16603072.html
2030年の日本車シェアは10%台になる
今年の世界ラリー選手権はトヨタが優勝しF1ではホンダエンジンのレッドブルが年間優勝したが、もうこんな事は起きないかもしれません
50年近く無敵を誇った日本のオートバイメーカーは2022年のMOTOGP(F1に相当)で惨敗し年間タイトルはドカティが取ると思われる(書いている時点では1%ほどヤマハの可能性も残されている)
日本メーカーは19戦中わずか4勝でホンダは0勝どころか表彰台もほとんど無し、スズキは今期で撤退でヤマハも極度の不振に陥っている
直接の原因は新型コロナで日本メーカーが予算を削減し活動を縮小した事で、地理的要因や「公認された不正行為」もあった
欧州は欧州以外からの入国を制限した為2020年から最近まで日本人技術者が入国できず、欧州メーカーは何の制限も受けなかった
またMOTOGPはあからさまに欧州メーカーを優遇し日本メーカーが不利になるルール変更を続けたため、年々日本メーカーは不利になっていった
こうした事があるにせよ日本の2輪メーカーの劣勢は明らかで、例えば国別の2輪車生産台数では日本は10位以内にも入っていません
1位インド、2位中国の後は東南アジア諸国が続きブラジルなどが居て、大差がついて日本はその後のグループになっています
メーカー別生産台数でもインドメーカーがおそらく世界トップで、共同生産や提携などのカウント方法によって「ホンダが1位」という幻想を維持している
4輪車では最近トヨタ自動車が既に発表しているEV30車種の多くを撤回や修正し、プラットフォーム(いわゆるシャシー)から作り直すと報道されました
トヨタは従来2030年時点で全世界EVシェアは10%と予想していたが、最近の分析で「2030年時点で50%」になる事が分かった
これはコロナ以降の伸び率が今後も全世界で続いた場合ですが、もう少し低下しても2035年には全自動車販売の50%がEVになります
滅ぼさないと再生できない
EV販売が50%になった世界ではもう従来のガソリン車ベースのEVは通用しなくなり、EV専用設計の車しか売れなくなります
トヨタが去年末に発表したEV30車種とは例えれば昭和30年に「木炭自動車をベースにしたガソリン車」を発売するような話でした
2030年の世界ではプリウスベースのEVではなく最初からEV専用設計にし高性能とコストダウンを両立しなくてはならない
日本メーカーで最もEVで先行しているトヨタがこの有様なので他は全敗、ホンダEVは実験車以上のものではなく日産の軽EVは現在の軽自動車を代替できません
EVで最も成功しているのはテスラだが明確な欠点があり信頼性の低さと修理代の高さ、ボディが凹んだだけで修理代300万円を請求されます
これほど酷い欠陥がありながらトヨタや日本車EVは「それ以下」の車しか作れないのでテスラの欠陥を突くことができていない
今のEV勢力図が続くと2030年の世界ではガソリン車のシェアは現状維持としてもEVでの日本車シェアは10%以下になり、トータルでは20%以下に下がるでしょう
2022年のEV世界販売で日本車は上位20車種に1台も入っておらず統計上市場シェアは『ゼロ』になっています
これは2010年代にスマホが登場した時に似た動きで、日本メーカーはガラケーを作れてもスマホを作れなかった
今日本メーカーはガソリン車を作れてもEVを製造できななくなっている
ではこれが日本にとって悪い事かというと、日本の製造業は一度すべて滅ぶ必要があると考えます
アメリカや英独仏伊も一度は工業立国になったがその後新興国日本におされて製造業が壊滅し、再び盛り返したのは1990年代以降でした
アメリカは走行中にドアが落ちる車を1980年代まで製造していたが、今はネット上のサービスを「製造」しています
一度旧態依然とした製造業を滅ぼさないと、新たな段階に移行できないのは確かです