韓国メディアやSNSで「うさぎ耳の男」や「踊る集団」「自撮り」「見物の群衆」が指摘されている
11回の通報を無視した警察
韓国ソウルの梨泰院で10月29日に発生した雑踏での圧迫事故の全体像が明らかになり、首謀者や坂の上から押した集団、周囲で騒いだ人達、救助活動を妨害する集団の存在が指摘されている
事故が起きたのは2022年10月29日午後10時15分だが警察は午後6時34分(3時間41分前)に深刻な通報を受け取っていた
中央日報日本語版によると最初の通報は『狭い路地なのにクラブに並ぶ人波に梨泰院駅から上がってくる人たちと路地から出る人たちが錯綜し一歩間違えば圧死しそうだ』というものだった
午後8時9分と8時33分、8時53分にも通報があり、午後9時以後にも7件の通報があり午後9時51分の通報は事故現場から「圧迫されしにそうです」と場所も連絡していた
警察は最初の4件で現場に向かったが午後9時以降の通報で出動しなかったが、この理由も判明している
韓国警察は通報をコード0から4に分類し最重要は0で数字が増えるほど緊急度が下がり出動の必要がないことになる
出動した4件はいずれもコード0に分類された通報で、コード1以下には一件も出動せず、出動した4件でも何も対処しなかった
結局155人がなくなったが現場に駆け付けた救急車など緊急車両の前で踊って通行を妨害する集団の動画がSNSに投稿され話題になった
周囲の人々が現場に押しかけて、なくなった人と「記念撮影」や「自撮り」をしていたのも明らかになった
事故後に現場に向かった見物人は少数ではなく数千人もいたと推測され、これがさらに人々を圧迫して被害を増やしました
さらに坂の上での目撃談や防犯カメラ映像から、「押せ!押せ!」と掛け声をかけているうさぎ耳の男と、掛け声に合わせて押す10人ほどの集団が居た
先導役の男は耳が垂れ下がったうさぎの被り物をしていて、ハロウィンの仮装に紛れて事故を扇動した
坂の上から押した集団
この集団と救急車を妨害して踊ったのが同じ集団かは不明で、見物のため現場に押し寄せた群衆は特定のグループではないようだった
圧迫されてなくなった人も押した集団も踊っていた集団も、押し寄せた群衆もほとんどが10代から20代の若者だったと推測されている
一部の人は「警察官や救急隊員も仮装だろうと思って避けなかったしわざと妨害する人が居た」とも証言していた
この翌日の10月30日にはインドで吊り橋が崩落し141人がなくなる事故があり、韓国メディアは「後進国型事故だ」という点に焦点を当てていた
また11回も通報したのに現場を規制しなかった警察や、大混雑が予想できたのに交通規制などをしなかった行政や国の責任を問う声も上がった
ネット上では犯人探しが行われ踊る集団やウサギ耳の男や坂の上から押した集団、なくなった人と「自撮り」した連中があぶり出された
事故は最初一瞬で起きたように報道されたが実際には3時間40分前には「圧迫されてしにそうだ」と通報があり切迫した状態だった
現場は大通りから別な通りに抜ける抜け道で、急坂を下りたところは道幅3.2メートルで最も狭くなる構造だった
急坂の上からは下の状況が見えていて、10人ほどの集団が「押せ!押せ!」という掛け声に合わせて押したところ、坂の下が圧迫された
韓国のハロウィンは騒いで悪ふざけするのが特徴で、最初の集団もいたずらしようとしただけだったのかも知れない