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安定仮想通貨という虚構で破産した投資家たち

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人々は「国より信頼できる」と言ってこの手の人たちにお金を預けていた
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1420万円が34円に暴落
メディア各社はステーブル(安定化)コインと呼ばれる仮想通貨のテラが暴落しかなりの世界で破産者を出したと報じています
テラの暴落は22年5月頃で同じ仕組みの他の暗号資産にも暴落が広がり、ビットコインなどの大型仮想通貨も暴落し総崩れになりました
テラの最高値は22年4月5日の1万4299円で11月現在の価値はなんと0.034円で、購入した人にとってこの世の地獄のような数字です

テラを最高値で購入した人の1420万円が34円に暴落したという事で、実際にこれほどの損失を被った人が大勢いました
ステーブルコインはドルなど法定通貨と連動しているような宣伝をしていたが、実際には連動しておらず一定条件下でのみ連動したような動きをします
ステーブルコインには担保型と無担保型があり担保型はドルや金融資産や他の暗号通貨を保有し、互換性を持たせることで連動させている
昔のドルは金本位制で1ドルを1ドル分の金と交換できることでドルの価値を保証していたが、担保型コインも同じような仕組みで保障されます
だが担保型は膨大な額の現物資産を保有する必要があるので、保有できる資産によってコインの発行額が制限されてしまいます
そこで登場するのが無担保型で、金融工学を駆使して自動的に価格を法定通貨に連動させるなどと説明されるが誰にも理解できません
無担保型ステーブルコインのテラ(TerraUSD)の供給量は約175億ドル(約2兆2,600億円)で、ステーブルコイン全体の約10%を占めていた
金融工学と称していた仕組みが実際には町金融のようなもので、テラが欲しい人に年20%の高金利で貸し付け、同類の仮想通貨同士で貸し借りして保証しあっていた
町金融同士がお金を貸しあって保証しあっていたのがステーブルコインで、どれか一軒が夜逃げしたら全ての町金が連鎖破綻します
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安定資産じつは町金融だった

テラと同類のステーブルコインUSTやルナも同じように連動して暴落し、ドルとの連動はもう何もありません
結局のところ仮想通貨をドルと連動させるにはかつての米政府のように現物資産との交換を保証するしかなく、運営会社などが買い支える必要がある
運営会社が存在する場合でも暗号資産を買い支えるよりドルのまま持っていた方が有利なので、誰も暴落する暗号資産を支えたりはしません
こうしてあらゆる暗号資産が同時に暴落し、ドルを保有している人は当然ながら自分のドルで暗号資産を買い支えたりはしません
落ち着いて考えれば数年前に予想できたことですが、バブルの渦中にいる人たちは自分がバブルの中にいるのに気が付きませんでした
多くの人は覚えていると思いますが「ビットコインは今の100倍になる」のように主張する人が居てかなりの支持を得ていました
日銀は22年10月に1ドル145円から150円で数兆円のドル売り円買い介入をしたが、これは「日本政府がドルと円の互換性を保証した」ということです
ビットコインやテラも運営会社などが保有するドルで暗号通貨を買い支えるべきだが、彼らに公共の義務はないので自分の保有資産を減らしたりしません
これもあらかじめ予想できた筈ですが、浮かれた人たちは「何年間で何倍になった」のような数字を挙げるだけでリスクを考慮しませんでした
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