投資の長老によると道義的に正しくない国は永続的な繁栄ができない
画像引用:https://finance.yahoo.com/news/ One of Putin’s biggest supporters in Europe might get cut off by the European Union
戦場の老人が見る未来
西洋の格言で若者がすぐ消える戦場で年寄りを見かけたら警戒せよのようなものがあり、その年寄りは若者が想像もしない手段で生き残ってきた
職場でも若い人が短期間で次々に辞めるブラック企業で10年以上働いている中高年が必ず1人は居て、彼はそこで生きる方法を会得したから生き残った筈です
現代はリーマンショック後の世界同時バブルが崩壊し新型コロナに続くエネルギー高騰とインフレ、そして世界不況が来ると言われている
世界が2008年のような経済危機になるか回避するかは議論が分かれているが、ここは「幽霊の法則」に従って起きる物として考えます
幽霊の法則というものはないのだが心理学者によると幽霊を見る敏感な人は見ない人より過酷な状況で生存確率が高い
人の目と脳は野生時代に敵を察知する為2つの点があると生き物と判断し、恐怖でビクッとするように製造されています
木の節目が虎の目に見えたり枝が揺れるのが動物の襲撃だと思ったり、幽霊が見えたりして危険を察知します
その9割以上は誤報ですが危険を素早く察知して逃げ出す人の方が、虎に食われる確率は低いので生存確率が高まります
臆病な人ほど生き残るという事で、威風堂々と何にも怯えない人はおそらく虎のエサになるでしょう
戦場の年寄りに話を戻すと投資の世界には長老と呼ばれる人が居て、ジョージ・ソロスやWバフェットは人生で大敗を喫しなかったので今も投資を続けている
彼らは他人の金を運用するファンド経営をしていて、投資成績が悪いと悪評によってファンドは破綻するので負けたらゲームセットになる
中でも「負けない」ことで定評があるのがバフェットのバークシャハザウェイで40年以上ほぼ無敗を誇ってきた
道義的に正しくない国は必ず衰退する
すべて勝った訳ではないが年間トータルで引き分けに持ち込むのが重要で、リーマンショックでも危機があったが結局は多額の利益を出していた
バークシャー・ハザウェイのバフェットにはお気に入り銘柄があり、短期的な利益ではなく長期的な成長に投資するので知られている
バフェットは最近日本に工場を作るので話題の台湾TSMCに投資し石油関連銘柄も今が安いとみて投資している
バークシャー・ハザウェイの保有銘柄の41%がアップルでIT関連が多く石油関連が12%、EV関連は今の所少ないので石油の時代が終わるとは思っていないようです
中国EV企業のBYD株1.45億ドルを売却したが、もともと保有量が少なかったうえにEVの将来性も評価していないように見えます
もう1人の戦場の老人ソロスが運営するファンドは慎重姿勢で、相場が下落すると利益が出るプットオプション(売る権利)を増やしている
ソロスはイングランド銀行を空売りで破産させた事があり下げ相場で空売りを得意とし、この数年は中国崩壊論を展開して中国への投資を引き上げていました
今の所中国は崩壊していないが仲間のロシアは一足先に崩壊し、中国は成長率が3%に低下し人口減少も始まろうとしている
ソロスが予言したほど急激ではなかったが読みはゆっくりと当たりつつあり、彼によると中国はナチスと同じように崩壊するそうです
ソロスはドイツ占領下のハンガリーを脱出したユダヤ系なので投資と政治をからめて語り、嫌いな対象は空売りで潰そうとする傾向がある
ウクライナに侵攻したロシアもソロスによるとナチスの類で、2016年頃ソロスはNATOが衰退してロシアが軍事大国になると予言していた
預言通りでは無かったがロシアはウクライナに侵攻し、ソロスはプーチンとロシアの敗北を予言し「ロシアを打ち負かす事が世界大戦を避ける唯一の方法」だと言っています
2人は人道的あるいは道義的に正しくない国は決して繁栄せず、一時的に栄えたとしてもその成功は長続きしないと考えている
バフェットは愛国的な発言が目立ち、アメリカこそ最も正しく最も強い国なので、今後もアメリカが永久に繁栄すると考えている
だが中国台頭論がピークだった2008年頃には「中国はアメリカを超える超大国になるだろう」と言って中国に投資した事があった