ドル高終了期待が膨らんだが
10月の米消費者物価は前年度比7‥7%となり9月の8‥1%から鈍化し急激な円高(1ドル138円)を引き起こすと共にFRB利上げが終わるのではないかとの期待感が膨らんだ
だが米関係者は「利上げが終わるとの期待から株価が上昇し消費が増えたら大幅な利上げをする」と警告している
米中央銀行FRBが利上げするのはインフレ率を下げるためで、インフレ率が下がって利上げをやめた結果インフレ率が上昇すると矛盾が生じる
このためFRBはインフレ率が多少下がっても利上げを止める子とはできず、行きすぎになるまで利上げせざるを得ない
これが日本に与える影響ですがFRBは行きすぎになるまで利上げするので、もうしばらく円安は続くでしょう
だがもう利上げ終了の議論が起きているので記録更新になるような円安にはならず、投資家は利益確定しポジションを解消します
円売りした投資家は今ドルを持っていますが、そのポジションを保有したままドル安円高が始まると大損失を被るからです
円高へ転換した時に損失を被るのを防ぐためドルを売り円を買うので、今後徐々に円高ドル安へと流れが変わります
機関投資家は円安の利益を最大化するため円で借金してドルを購入したので、一旦円を買い戻さないと取引を完了できない
先日発表された日本の7月から9月GDPは予想外のマイナスで関係者にショックを与えている
マイナスの原因のひとつはは貿易赤字で原油だかと円安による輸入か核増加と、世界の景気後退による輸出鈍化でした
円安は輸出に有利ですが世界景気が後退したので輸出が延びませんでした
崩れる日本政府の復活シナリオ
IMF などの予想では日本は円安を背景に先進国の中でいち早く立ち直ると思われたが、そのシナリオは崩れた
もうひとつのマイナス要因は個人消費縮小でインフレによって実質10%ほど賃金が減少したので人々は消費を控え不況に備えています
インフレになれば政府のシナリオではインフレ率以上に賃金が上昇するが今までの所そうなっていません
物価だけが上昇して賃金が上がらないのはアメリカの1990年代前半と同じですが、その後アメリカは力強く回復しました
日本政府と日銀は長い間物価上昇率2を目標にしていたがもうひとつの目標だった成長率2%は達成していません
偶然の一致なのか最近アメリカ政府とFRBも物価上昇率2%を目標にしていて、そちらは8%から2%に物価を下げるという意味です
現在の8%前後から2%は非常に遠いので、米金利は5%以上まで上げる可能性が高いです
日本は貿易に依存しない内需型経済に移行するべきなのだが、今も「外需が弱いからマイナス成長」などと言っています
円安はやがて終わりますが内需がこの調子では日本の衰退はもうしばらく続くでしょう