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防衛費増額が日本の科学技術に与えるインパクト

スペースシャトルは欠陥機で大失敗に終わったがその研究で米IT企業が続々と誕生した
これが「技術」で電球を安く製造するとかは技術ではない
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画像引用:https://humans-in-space.jaxa.jp/iss/launch/space-shuttle/ スペースシャトル(運用終了) _ JAXA 有人宇宙技術部門

日本人の「技術」への勘違い
今では想像もできないが1980年代から90年代まで日本の科学技術は世界最高と言われていて、欧米は絶対にかなわないとされていました
その頃英仏独は1000キロ走ったらエンジンが壊れる車を作っていたりし、アメリカ人労働者は粗悪な製品を作るので知られていた
事態が急展開したのは1990年イラクのクウェート侵攻と第一次湾岸戦争で米軍は世界初のステルス戦闘機や巡航ミサイルを投入しパーフェクト勝利を手にした

多国籍軍に参加した欧州各国もこの戦争を期に復活し、あっという間に技術でも経済でも日本を抜き去り周回遅れにした
またアメリカは1980年代にスペースシャトル計画で宇宙開発を再開し、結局シャトルは2度の墜落で大失敗に終わるが科学への貢献は非常に大きかった
アメリカが80年代にやっていたのは軍事部門や宇宙部門で「最先端の技術」を磨くことで、量産車のドアが走行中に外れるとかは放置していた
一方日本はバブル崩壊後に軍事予算をどんどん減らし自国開発をしなくなり、一方で民生品の技術世界一を誇っていた
この民生品技術とはウォークマンを安く作るような技術で、結局のところ日本の労働賃金の安さに依存し中国や韓国に抜かれました
民生品の技術とは低賃金の国に工場が作られ技術を手にし量産することで、実際には世界最先端ではないし誰にでも模倣できるものです
韓国や中国の賃金が高くなってしまったので今後両国の「技術」は南アジアやアフリカに移転すると推測しています
ウォークマンは世界のどの国でも作れるがスペースシャトルはアメリカでしか作れないし、コンコルドは英仏でしか作れません
あらゆる民生品はコストとの兼ね合いで最適化されるので、人件費などが高くなった国からは技術が流出し安い国がその技術を手にします
このような低コストを求めて国を移転する「技術」にはほとんど価値が無いのが分かると思います
最高の技術は軍事研究から生まれる
アメリカは1961年にケネディ大統領の演説の失言から10年以内に月に人を送らなければならなくなり、実際に1969年にアポロ11号が月に着陸しました
アポロ計画に掛けた予算は254億ドル(約2.7兆円)、1965年にアメリカのGDPは7437億だったので1年間のGDPの3%を使った事になります
今の日本に置き換えると10年程度で15兆円を使った事になり当時は強い批判を浴び、日本でも戦艦大和・万里の長城と並んで「世界3大無駄遣い」と笑いものにしていました
ところが1980年代になるとアポロ計画で誕生したIT企業が発展し、スペースシャトル計画でさらに発展し90年代に巨大IT企業が続々と誕生しました
マイクロソフトもアップルもグーグルも米軍事産業拠点のシリコンバレーで生まれたが、始まりは第二次大戦で米軍の研究所があったからでした
ビルゲイツやジョブズの大学は大学が米軍の核ミサイル開発を受注し学生が核ミサイルを開発したり宇宙計画に参加していました
だがらゲイツやジョブズはノーベル賞を受賞するような科学者と直にふれあい、大学では数十年前から最先端機器が使い放題でした
それらは全て米軍やNASAの軍事研究予算が大学に流れてきたからで、シリコンバレーを作った初期の資金源もすべて軍事産業でした
翻って日本では今も最大の予算を食っている東京大学で軍事研究を拒否していて、東大出身者に世界で通用する研究や人材はほとんど育っていません
それは東大や京大が最先端の研究をしていないからで、最先端の研究とは必ず軍事目的で行われます
ロシアがウクライナに侵攻していますがロシア軍で唯一感心するのは1980年代から倉庫にしまってあった対空ミサイルとかが動作している点です
ウクライナ軍の対空ミサイルは80年代にソ連が配備したものですが、それでロシアの巡航ミサイルや最新戦闘機をバタバタ迎撃しています
これが「技術」というものでソ連は持てる最高の頭脳と技術で作ったので現代のアメリカ軍にすら脅威になるような兵器を製造していました
ウォークマンとかプリウスはコストさえ引き合えば外国でも模倣できるもので、そういうのは先端技術ではないです
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