11月27日の抗議運動
画像引用:https://www.cnn.co.jp/photo/l/1171118.html SNSの「いいね」も監視、ゼロコロナ抗議受けネット統制強化 中国 – CNN.co.jp
年間数千件の抗議運動が発生している
中国では11月後半に全土でコロナ規制に反対するデモが発生し今も続いているが政府は強い姿勢で取り締まり鎮圧できると考えている
中国建国以来民主化や権利を求めるデモや暴動は毎年千件以上発生してきたが、今までに鎮圧できなかった暴動は天安門事件を含めて一件もない
民主化運動も絶えずどこかで発生していてたまたま今回は大規模だったが2022年も各地で発生しては当局に鎮圧されていました
22年10月13日には北京市内で「飯を食わせろ!自由をくれ!投票させろ!」と書いた横断幕が橋の上から道路に見えるように掲げられた
横断幕では習近平国家主席を「独裁」「国賊」と糾弾しゼロコロナ政策や共産党政権を批判する言葉が並んでいたが、多数の警官隊がかけつけ横断幕を回収した
横断幕の横には人影がありスローガンなどを叫んでいたようですが、逃げる事もなく警官隊らに拘束されたようです
この事件はたまたま動画で撮影されてツイッターに投稿されたたため知られたが、知られないまま毎日数百件や数千件の抗議運動が鎮圧されています
今回のコロナ規制への抗議デモに対し共産党中央政法委員会トップの陳文清氏が敵対勢力の取り締まりを指示したと新華社通信が報じている
陳氏は敵対勢力の浸透と破壊活動、社会秩序を乱す違法犯罪行為を断固取り締まると言い、当局は多数の警官を配置している
当局はデモ参加者に関する調査にも着手し北京のデモ参加者は警察から当日の行動記録の報告を要求されている
警察の大規模動員で新たなデモが阻止されているが、人々はSNSやメッセージアプリで情報交換をしている
微博(ウェイボー)や抖音(ドウイン)ではデモをマラソンなどに言い換えて当局に削除される前に転送し、多くの人が共有している
ネット上の取り締まりを強化
中国政府はグレート・ファイアウォール(万里の長城)と呼ばれる検閲システムで海外サイトの情報を遮断し国内の書き込みを削除している
海外サーバー経由でVPNを利用する事で中国では禁止されているツイッターやユーチューブなどで海外に発信している人もいる
CNNによると中国当局がスマホの位置情報を利用して参加者を追跡していて、デモ参加者に警察から「デモ現場近くにいただろう」という電話がかかってきた
参加者が当日現場にはいなかったと否定すると警察は「あなたの電話番号がデモ現場にあったのを確信している」と言われたという
中国では携帯電話やスマホの利用者は実名と社会登録番号の登録を義務付けられていて、警察や当局が監視できる仕組みになっている
デモ参加者はスマホを機内モードにすると位置情報を把握されないと言い、機内モードにした人には警察から電話がかかっていない
当局はこれらの対策でも飽き足らないと考えているようで中国と香港で、SNSで当局が有害と見なした投稿に「いいね」をつけた人を取り締まると発表した
中国はインターネット上で投稿や書き込みをするには実名が義務付けられていて、ネット上で名前は表示されないが警察などのパソコンで見ると名前と識別番号が表示されている
新たにSNSなどを運営する企業は投稿内容をリアルタイムで監視・報告・削除する「審査・編集チーム」の設置を求め、コメントは事前審査を義務付ける