習近平とサウジのムハンマド皇太子が東側陣営の新たなリーダー
画像引用:https://jp.news.cn/20221209/3800756397964961b29b085ddaa091ef/c.html 習近平主席、ムハンマド皇太子兼首相と会談
大国ロシアが崩壊し中東が東側に参加
1990年以前の冷戦時代に東側陣営は共産主義国を差していて西側陣営は民主主義・資本主義国だったが、最近まで中国とロシアを中心とした反欧米国家を差していました
2022年2月24日のロシア軍ウクライナ侵攻で全てが変わってしまい、軍事大国としてのロシアの威信は崩壊し、ロシア自身も衰退が確定したように見えます
象徴的だったのは22年9月16日にウズベキスタンで開かれた上海協力機構首脳会議で習近平とプーチンが同席した時に、習は何度もプーチンを無視し「格下」であると自覚させようとした
中国はメンツに非常にこだわる国で2016年9月3日に杭州でG20が開催された時、オバマの大統領専用機にタラップを用意せず、歓迎式典も出迎えもなかった
通常国家元首の出迎えは赤いじゅうたんを敷いて国家を演奏して出迎えるか、オバマに護衛の付きそいも認めず自分で歩かせてテレビで笑いものにした
中国はこういう国なので習近平が外国の代表と会う時の態度には意味があり、習はプーチンの協力依頼を悉く断り「今は戦争や紛争の時代ではない」と批判した
最終日に習近平はプーチンら全員が集合する記念撮影や食事会もキャンセルして帰国したが、一説ではこの時習は風邪かコロナに感染したとも噂された
ともあれウクライナ侵攻後の苦戦でロシアと中国の力関係は逆転し、今や東側陣営のリーダーは中国になりロシアは北朝鮮より大きいがその他の国になった
苦戦するロシアに兵器を援助したのはイランだけで、イランは以前から欧米から制裁されているのでこのまま中ロ陣営に加わる可能性が高い
習近平は22年12月8日、なぜか真珠湾攻撃の日にサウジアラビアを訪問し国を挙げての大歓迎を受けて独裁者のムハンマド皇太子と会談した
両国は人権問題で「いいがかり」を付けてくる欧米に協力して対抗し、人民元を基軸通貨とする両国間の経済関係促進などで一致した
サウジ、イラン、中国、ロシア、北朝鮮、旧ソ連諸国や中東の反米が東側陣営として集合する姿が浮かび上がってきます
独裁国家群は決して協力できない
中東の反米国家はシリア、パキスタン、イラク、アフガニスタン、エジプトなど多彩な顔触れがそろっていて、すべて結束したら旧ソ連を上回る勢力になる
おそらく中国が狙っているのはこういう事で、自身がリーダーとなる反欧米勢力を作り地球を2分して日米欧と対峙するつもりです
これらの国々が一致団結すると一大勢力ですが、この手の独裁国家はエゴイストなので決してまとまらず団結もしないのは歴史が証明しています
インド、ブラジル、トルコも欧米と対立しロシアや中国に協力しているが、だからと言って彼らが中国をリーダーとして子分になるとは思えない
独裁国家の本性は他人や他国の足を引っ張る事で、仲間であろうと足を引っ張りあって自分がリーダーになろうとします
また独裁国家の国民性として助け合ったり自己犠牲の文化はなく、「選手がサッカー場の掃除をしたら清掃係の職を奪うので、もっと汚した方が良い」のような考え方をします
ロシアがどんなに困っていようが中国は助けないし、中国は自分自身が利益を得られる範囲でのみロシアを助けています
中国或いは他のどの国でも過去に一度も同盟関係を持ったことが無く、彼らは同盟と言っているが互いを守る義務はありません
中国人とロシア人は相手を守るために自分が戦うなどまっぴらだと思っているので、西側諸国のような同盟関係を結べないのです