合法なサラ金から借りれなくなった人は金利40%台の闇金から借りる
画像引用:http://japan.hani.co.kr/arti/economy/43180.html 懸命に稼いでも30%は借金返済に…韓国の30~40代、使える金なし _ 経済 _ hankyoreh japan
闇金利用が増える韓国
韓国では最近闇金の利用者が急増していてそれも会社を経営している社長などが金策として闇金に手を出す例が多いと言われている
韓国は2019年から20年にかけて不動産バブルが絶頂期に達し、ソウルのマンション平均販売価格は1億円を越え東京23区を上回りました
21年から22年にかけて不動産バブルは弾けてしまい需要が喪失し、ソウルの地価は「4年で倍になった」が22年は数%下落に転じています
韓国の不動産投資は借金でレバレッジをかけるもので、建設資金や購入資金の多くを借金で工面し売り出したり賃貸経営して利益を出していました
地価が下がると例えば1億円で購入したマンションが完成した時点で9千万円に下がり、年々価値が下がっていくようなイメージです
これでは賃貸経営くらいでは利益が出ず赤字になってしまい、購入時や建設時の借金だけを払い続ける事になります
韓国の住宅ローン金利は2020年以前には平均2%だったが、22年7月末時点の住宅ローン平均貸出金利は4.16%と2倍になっている
韓国の住宅ローンはほとんど変動金利なので、購入時に年100万円返済だったとしても今は年200万円近くになっている計算です
毎月の返済額が増えたことでマンションを購入する人が少なくなり、不動産事業に関わる小規模事業者が特に苦しくなっています
日本では正規の金融機関から融資を受けれなくなった中小企業の社長はノンバンクと呼ばれる銀行以外の金融機関から融資を受けるが、多少金利が高くても法律の範囲です
韓国でも銀行から融資を断られるとノンバンクから借りるが、それも断られると貸金業者から借り、それも断られると法律外の闇金から借ります
日本のノンバンク通称サラ金は2010年まで金利29%までグレーゾーンが認められていたが現在は銀行と同じ20%(150万円以上は15%)に制限されている
上限金利引き下げで正規業者から借りれなくなった
韓国の闇金は法律外の存在なので数千万円借りても40%台が普通で、しかも巨大な経済圏を形成している
韓国国会の質疑で与党議員が未登録の違法貸金業者を利用した人の平均年利率が46.4%だと指摘した(2019年度違法貸金業者の実態調査報告書)
この報告書は金融監督院が全国の満20歳以上の成人1万人を対象に面接調査した結果なので信ぴょう性は高い
貸金業者から一度でも融資を受けた経験がある人は12.6%、韓国全体では511万人の国民が利用した
同調査では登録された貸金業者だけを利用した人は7.1%、未登録の業者だけを利用した人は5.4%に達した
金融監督院は未登録業者の最高金利は最高3,300%と報告したが、実際にはもっと高いかも知れないと説明している
登録された貸金業者の場合、年利率は平均22.9%、韓国の法定上限金利は21年7月から20%に引き下げられたので、今後は20%になると思われます
登録外の貸金業者は日本でいう闇金の類で登録業者の2倍の高金利だが、こうした業者から借りざるをえない個人企業が急増しています
韓国の法定金利は昔年66%だったが20%まで下がり、金融機関は返済能力が低い人に融資しなくなり、彼らは違法な闇金業者に流れた
上限金利は低くなったものの、正規業者から借りれなくなった人たちは今も年46%の高金利で借りています