東芝は半導体と原発を捨て値で売却し、いずれもその後価値が数倍になった
経営者が無能だと問題のない会社も倒産させてしまいます
画像引用:https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00422644 東芝、半導体メモリー事業売却−きょう1次入札締め切り、資金確保険しい道のり _ エレクトロニクス ニュース _ 日刊工業新聞 電子版
倒産する会社は経営者に問題がある
今世界や日本では原子力発電が再評価されていて日本では23年に存在する原発の半数程度が再稼働すると見られ、新規建設も議論されています
ドイツはカッコよく脱原発を宣言したがエネルギー危機に見舞われ、原発減少分を石炭発電で補うというみっともない事をしている
ドイツは22年末で全ての原発を廃炉する予定だったが、停止を数か月遅らせその後どうするかは未定となっています
中国やアジアや新興国では原発の大増設が予定され、オバマで脱原発を決めたアメリカもやっぱり新設が必要だという流れになっている
日本では三菱や日立などエネルギー企業が注目されて三菱重工は日本国内で新規建設する原発の構想を発表していました
ここで思い出すのは17年に米原発子会社経営破綻がきっかけで破綻し原発部門を切り捨てた東芝で、2018年にわずか1ドルで売却しました
東芝は米原発企業ウエスチングハウス(WH)に1兆円以上投資したがWH資産を2400億円で売却し、保有株を1ドルで売却した
売却金額で損失を埋められなかったため、東芝で唯一利益を出せていたメモリーなど半導体部門も2兆円という「捨て値」で売却した
その後世界では半導体需要が急増し2021年には半導体不足から半導体ショックが起こり、世界各国は半導体国産化を急いでいる
もし東芝が半導体部門を売却しなければ10兆円以上の価値にはなっていた筈で、あまりにも愚かな決定でした
東芝メモリーの売却額は2兆だったので銀行から2兆円借りて半導体生産で返済すれば、それで済む話でした
東芝が1ドルで売却した米原発WHは最近カナダのウラン採掘・生産会社「カメコ」企業連合に1兆円で転売され、転売したファンドは右から左に1兆円を得た
最高指揮官に人材が居ない日本
これも東芝経営陣に先を見る目があれば原発バッシングはいずれ逆転すると読めた筈で、いかに彼らに経営センスが無かったかが分かります
東芝経営陣は原発が最も過大評価されていた時にWHを買収し、2011年の福島原発事故で価値が暴落し、最も価値が下がった時に1ドルで売却した
さらに呆れたことに原発の損失を補填るため唯一の黒字事業だった半導体を「市場は飽和状態で将来性がない」と言ってたった2兆円で売却した
半導体部門ももっとも価値が下がった時に売却していて、最近日本は半導体生産に復帰する為国内企業から投資を集めています
東芝は2022年に経営再建のため三井住友銀行などから2兆2千億円以上の融資を受けようとしているが、2017年に半導体部門を2兆円で売却しています
2017年に2兆円を借りて当座をしのぎ、好調な半導体部門に投資していれば今頃は半導体ショックで大儲けしていたでしょう
日本は最近トヨタなど8社でラピタスという半導体企業を立ち上げ、これから最先端の半導体を開発するそうですが、一体今まで何をしていたんでしょうか?
原発の新規建設もこれからゼロから再開するそうですが、それならなぜ数年前に半導体や原発企業を捨て値で手放したのか
宇宙事業や三菱の航空事業もやめたり再開したりを繰り返していて、一貫して開発していればもうMRJは世界の空を飛び日本人は月を歩いていたのではないでしょうか
あまりにもトップの判断がひど過ぎました