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牛丼がコロナ時代の勝者で回転ずしは敗者だった

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外食王者に輝いたのはすき家
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牛丼3社は早くも立ち直る
このブログでは日本経済の実態を測るものさしとして牛丼チェーンや回転ずしを重視していて、意外に当たっているのではないかと思っています
特に牛丼チェーンは10円単位の価格にも敏感で、好景気だと売り上げが増え不景気だと急降下爆撃機のように落ちていく傾向があります
それに比べると政府の景気調査は『大本営発表』のように負けを認めたがらず、明らかに不況なのに「景気は緩やかに回復している」などと言います

2022年12月に発表された3社の11月実績は3社とも前年比プラスで、前年も悪くなかったので牛丼界はわりと好景気だったようです
吉野家はプラス3.0%、松屋はプラス5.2%、すき家はプラス11.3%で前年も吉野家2.3%増、松屋0.3%減、すき家7.5%増でそう悪くなかった
牛丼3社は2020年に新型コロナの営業自粛で売り上げがダウンしたものの、21年には早くも「コロナ前の水準に戻った」と書かれています
3年間を通じた勝者はすき家のゼンショーで松屋はコロナ前に回復したものの、なぜか3社の中ではもっとも回復が遅く冴えない
売上高はすき家のゼンショーだけが2300億円超で吉野家は1000億円超、松屋は800億円程度なので規模が大きい牛丼チェーン程早く回復した
松屋が不振なのは規模が小さいため仕入れ価格などが高く、売り上げに対するコストが高いとも考えられます
メニューの充実度や美味しさなどの点でも、規模が小さいチェーン店が不利になるのはコンビニ大手3社を見ても分かります
それでも牛丼3社は不振といわれているファミレスや他のファーストフードや回転ずしと比較して、驚異的な速さでコロナの打撃から回復しました
不振と言われているのが寿司チェーンで、回転寿司なのに寿司が回っていないなど新型コロナで大打撃を受けて現在も立ち直っていません
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「公共事業」回転寿司

回転寿司大手3社のスシロー、くら寿司、カッパ寿司は以前は100円だったがまずスシローが一律価格をやめ高級路線に転換し、くら寿司やカッパも一律ではなくなった
その前に消費税5%が10%になりさらに150円や200円皿が増えたので、客がレジで払う金額は昔の2倍にもなりました
実際にスシローやくら寿司に行くと分かるが100円の皿はほとんど無くなり、食べたいのはほとんどが150円以上になっています
その上500円や1000円の盛り付けメニューもあり、もう100円の皿を注文するような雰囲気ではなくなっています
以前は回転ずしの名前の通りレーンを寿司が回転していたが、今は衛生上の理由や廃棄ロスを減らすためほとんど皿を流していません
タブレットのような液晶パネルで注文すると注文してから送られてくるシステムで、大量消費システムではなく注文生産になっている
これもコストを押し上げてしまい22年10月にはくら寿司のメニューから100円の皿が消え、客離れが深刻になっているようです
実は回転寿司3社はコロナ期間中赤字だったが時短協力金などの助成金で黒字化していて、助成金が主要な利益源と化す「公共事業」になっていました
22年はインフレによって原材料が高騰しているが実質賃金が減ったので客は値上げを受け入れられず、客数や売り上げが減少している
牛丼は牛丼という同一の商品に具を乗せてメニューにしているが、回転寿司は一つ一つの原材料が違い合理化しにくい
例えばすき家の牛丼並みは400円で鮭定食は570円、牛すき鍋定食は850円だが回転寿司でお腹いっぱいになるには1人1000円が最低ラインでしょう
食事としての費用が2倍もかかるので、余裕が無い人は回転寿司を敬遠するでしょう
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