これより遥かに深刻な財政危機を、日本はたった4年で解消した事がある
自分で借金して自分に返済している
政府は2023年度予算案の一般会計総額を114兆円台前半とし、22年度当初予算に比べて6兆円以上増やす方針を決めました
約5.4兆円から6.8兆円に増える防衛予算など、2012年から11年続けて過去最大予算を更新する
政府は23年度から5年間の防衛費の総額を43兆円程度とする方針で、今後も年間数千億円から1兆円のペースで増額していく
歳出で最大は社会保障費の36兆円台後半で、次いで地方交付税は15.9兆円から16兆円台半ばに伸びる
税収も過去最大の69.4兆円を見込み、株価が2万円台後半を維持すればこの程度になり、日経が3万円を越えたり下落すれば変動します
35兆円台半ばの国債を新たに発行するが、国債費(国の支払い)も25兆円台前半なので10兆円ほど国債発行額は増える
日銀によると国債発行残高に占める日本銀行の割合が初めて5割を超え、9月末に1066兆円に対し536兆円となった
政府はこの536兆円に対して償還し金利を支払うが、日銀は受け取った金でまた日本国債を購入するので政府は実質的に自国の国債を買っている
国債1066兆円のうち利用者が有料道路利用料などで支払う建設国債を除くと735兆円兆円、日本国債の70%以上を日銀が保有しています
このほとんどの日本国債は日本政府が支払って日本政府の日銀が受け取っているので、理論上は実質的に借金は存在しない事になる
お父さんがお母さんから借金して毎月小遣いから3万円返済しているような事で、家計全体として借金は存在せずお金が動いていません
個別に見れば日本政府の借金がどんどん増えて日銀は日本国債という資産をどんどん増やしています
日銀がため込んだ国債をどう処理するか
日銀が保有する日本国債を燃やしてしまえば日本政府は536兆円を返済しなくて済むが、日銀は倒産し日銀が発行した日本銀行券(お金)が無価値になります)
日本中の銀行に預金されてる数百兆円とか土地の評価額になっている「お金」が消滅するのでそれも大問題になります
良い解決法としては日本が金利を上回るインフレを起こし経済成長をする事で、長期間かけて国債残高のGDP比を減らせば特に打撃を受けません
例えば国債金利1%でインフレ率が2%なら国債のGDP比は毎年1%減少し、30年後には目立たないレベルになっているでしょう
今までの日本は物価がマイナスで金利だけが発生していたので、毎年借金が増えていく構造でした
日本は1945年までの戦争と敗戦で莫大な借金を背負い込み現在と似たような状況でしたが、皮肉にも敗戦によるハイパーインフレが政府を救いました
敗戦後の日本は金利よりインフレ率がかなり高い状況だったので、1950年に朝鮮戦争が始まり経済成長が始まって戦前の借金は胡散霧消しました
その後高度経済成長で成長率が2桁になり、国債金利は10%より低く財政は好転したので戦前の借金はどうでも良くなりました
敗戦後4年間での65倍の物価上昇があったが戦前の借金は3倍しか増えなかったので、たった4年で膨大な借金が胡散霧消したのでした
この辺に日本の財政を劇的に好転させるヒントがありそうで、とにかく高インフレで経済成長を起こさなくてはならないのが分かる