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GDPや平均所得は為替レートを操作すれば2倍や半分にできる

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GDPは為替レートで決まるがその為替レートを少額で操作できる
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画像引用:https://www.nishinippon.co.jp/item/o/822800/ 連載「数字で見る日本経済」 3回目GDP 3位538兆円も成長遅れ|【西日本新聞me】

日本とロシアの経済苦境
ロシアはウクライナ侵攻で西側諸国から経済制裁を受けたが2022年GDPはマイナス2%程度で大方の予想より遥かに良いものだった
一方日本はどこからも制裁されていないのに30年間平均ゼロ成長で22年は1.4%と予想されていて、23年は1.0%、2024年は1.6%となっています(政府予想)
ロシアは侵攻後通貨のルーブルが一時暴落したがロシア政府の買い支えで持ち直し、エネルギー輸出は過去最大の貿易黒字だった

一方ロシアの輸入貿易は22年4月以降非公開になっているが最後の3月はマイナス20%で、以降も制裁強化で減少を続けたと推測されています
結果として輸出が輸入の2倍近くにも達し空前の貿易黒字になり、統計上輸出と輸入の差額はロシアのGDPに加算されます
輸出によるGDP加算は数十兆円にもなるが、もっと良く観察するとこれは幻想でロシア国内のGDPは減少しています
ロシアは制裁前に先進国から技術や原材料を輸入して自動車を生産したり、先進国から自動車を輸入して国内で販売していました
輸入が止まったので貿易黒字が加算されたが国内生産や国内販売で得られたはずのGDPが消失し、これがあらゆる部門で発生しています
スターバックスやマクドナルドがロシアから撤退し、店舗を没収したり買い取ったロシアの事業者がマックもどきやスタバもどきの営業をしてます
貿易統計ではアメリカからの輸入が減りロシアは儲かった事になるが、同時にアメリカからの投資もなくなり経済は縮小します
通常貿易額と投資額は長い目でみると近い水準になり、10兆円貿易赤字の国は外国から10兆円程度の投資を受けています
例えばアメリカは日本に対して貿易赤字ですが、日本はアメリカで儲けた利益をすべてアメリカの工場や研究施設や宣伝などに投資しています
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貿易黒字に「儲かる」という意味はない

日本は計算上アメリカから莫大な利益を上げているが、現実には日本人はアメリカから1ドルも受け取れないという奇妙な事態が起きています
同じように日本は中国に自動車を売っているが中国で得た利益の全てを中国に再投資するので、日本人はそのお金を受け取れません
このように貿易黒字で儲けた、貿易赤字で損をしたというのは錯覚で、実際は黒字の国も赤字の国もそれぞれが恩恵を受けるものです
日本は貿易外の経常収支を含めると毎年20兆円程度の黒字国だが、黒字額が大きくなるほど国が貧しくなってる気がするのは皆気付いていると思います
日本政府の官僚や日本の政治家は未だに「日本は貿易立国」で「貿易黒字、経常黒字が稼ぐ力」だと言っていて、貿易のために国民を犠牲にしています
輸出産業を強くするために労働者にサービス残業をしいたり派遣に貶めてコストダウンし、その車が世界で売れても「日本人」には1円も入って来ない
世界全体のGDPのうち貿易が占めているのは15%ほどで85%以上は各国国内のGDP、「輸出で稼ぐ」為に国内を犠牲にしたらその国は衰退します
ロシアはエネルギー価格高騰で貿易黒字を積み重ね、得た外貨でルーブルを買い支えて暴落を防ぎ表向きのGDPを支えています
ルーブルと円は22年に乱高下したがロシアはルーブルを買い支えて日本も円買い介入で円安を防止しました
円高にしろ円安にしろ市場で取引されている通貨は全体のごく一部なのに、その為替レートを基準に国のGDPを決めています
一日の全通貨の取引額は約700兆円(6兆ドル以上)だが全世界のお金の合計は17京6000兆円(1600兆ドル)もあるので、実は全体の0.3%しか取引されていません
日銀の22年介入額はたった6兆円なので風呂の中のスプーン一杯の水程度でしかありません
GDPは操作可能
日銀が世界のお金の2万分の1で円買いしただけで為替相場は結構動き、ロシア政府も同じように少しの金額でルーブル相場を維持しています
これが通貨の特徴で、全体の1万分の1くらいの金額を売ったり買ったりすれば、思い通りの為替レートに誘導し維持できてしまします
たとえば中国のGDPは今日本の3倍近くありますが、これも中国政府が人民元レートを固定しているからで、人民元が1/3に下落すると中国のGDPは日本と同じになります
日本という国全部と中国という国全部を量りに乗せて重さを図っているのではなく、操作可能な為替レートを基準にGDPが決まっています
ここで大きな間違いが起こり、もしロシアという国を量りに乗せて図ることができたら22年のロシアのGDPは大きく下落した筈です
一方日本のGDPは米利上げや日米金利差で為替投機が起き、日本の実際の重さよりかなり軽く表示されている筈です
2011年のドル円は1ドル75円で2022年は1ドル150円で2倍も変わったのだが、この間に日本人の体重が2倍や半分になった事実はありません
為替レートは全体の1万分の1の取引で操作できるものなので、為替レートを基準にしたGDPも操作可能なのです
同じように1人当たりのGDPとか各国の平均年収なども、わずかな金額で為替レートを動かすだけで操作可能です
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