閉じこめられて何時間エアコンを使えるかは、EVは値段(バッテリー容量)、ガソリン車は燃料タンクの大きさで決まる 北陸や東北は大雪で昼間も積雪急増に警戒 高速道路の通行止めも – ウェザーニュース北陸や東北は大雪で昼間も積雪急増に警戒 高速道路の通行止めも冬型の気圧配置が強まり上空に強い寒気が流れ込んでいる影響で、昨日から日本海側の各地で雪が降り続いています。特に北陸や東北南部の山沿いで大雪となり、24時間で新たに1m以上雪の降ったところもありました。 今日19日(月)も発達した雪雲が流れ込み続けるため、積雪の急増に警戒が必要です。
EVと雪の関係
22年末から23年新年にかけて日本列島の北側は大雪に見舞われ、特に正月前として数十年ぶりの降雪量になった地域が多かった
通常本州日本海側のいわゆる北国では降雪量が急に増えるのは1月から2月にかけてで、都市部では年が変わるまでは積雪ゼロという場合も多い
なので多くの人は年内に冬用タイヤに交換し、年末は込むので12月中頃にタイヤ交換するケースが多いと思います
ところが今回の大雪は新潟では12月18日から降雪があり20日がピークで翌日から年明けまで降雪はなかった(平野部)
新潟県柏崎市の国道では20日時点で約314台が立ち往生し、最大時は800台が各地の道路上で停止していました
立ち往生した多くはガソリン車とディーゼル車だったがEVも少数あり、EVは雪や寒冷地に強いのか弱いのか色々報道されていました
結論から書くとEVは性能格差が大きすぎるので、EVだから雪や閉じこめに弱いとか強いとか危険だなどとは断定できませんでした
日本で走っている最も小さいEVは軽の日産サクラや三菱アイミーブ、アイミーブは新車時から100キロ走行できず現存する車両はその半分しか走行できないでしょう
日産サクラのカタログ走行距離は180kmですがEVは実際は半分しか走れないのがお約束なので、実際には90キロを現実の航続距離とします
カタログ上の航続距離はバッテリーが新品で適温に温められていて、エアコンなどを一切使わずプロドライバーが省エネ運転した平坦な道路の数字です
そんな条件はこの世に存在しないのでEVの現実の航続距離はカタログ値の半分に下がる訳です
EVのバッテリーは低温でも高温でも性能が低下するので、外気温が下がれば航続距離も短くなると言われています
EVは値段で生存時間が決まる?
新潟で起きたような雪による閉じこめでは「エアコンが何時間稼働できるか」が非常に重要で、これはバッテリー容量できまります
EVはバッテリーが非常に重いのでテスラは最大3トン近く サクラやアイミーブでも1.1トンありガソリン軽より重い
走行時にテスラの巨大バッテリーは2トン以上の車体を動かすために消費されるが、停止状態ではすべての電力がエアコンに使われます
サクラのバッテリー容量は20kWhでテスラモデル3は54kWhから82kWhなので3倍程度、あるテストでは冬の停止状態で50時間以上バッテリーが持ったそうです
おそらくサクラが雪に閉じこめられたときバッテリーが持つのは満充電で一日弱で、EVは値段(バッテリー容量)で生存時間が決まります
ガソリン(HV含む)で最長はおそらくプリウスで、車中泊でエアコン付けっぱなしでも3L程度のガソリンしか消費しない事で知られています
プリウスの燃料タンクは45リットルなので満タンなら5日間くらいエアコン付けっぱなしにできそうです
ガソリン軽自動車の場合アイドリング状態エアコン使用だと8時間で6Lの燃焼を消費するので。30L満タンだと40時間エアコンを使えます
ガソリン車では値段と時間に関連性がないのに対し、EVでは車の値段=生存可能時間になります
エアコンが切れたらすぐにしんでしまう設定にすると(実際には違う)テスラは500万円で50時間、軽ガソリンは120万程度で40時間、プリウスは300万円で5日間生きれます
テスラは北欧で売れているので寒冷地に強いという話もありますが、値段を考えると自分だったら別の車にします
結論としてはお金持ちは好きな車を買えばよく、お金が少ない人はガソリン車にしたほうが良いです
軽EVは利用のほとんどが10キロ以内の人には良いと思います(距離を走ると充電時間も長くなる)