スローなファーストフードには意味ないです


スローフード化したファーストフード
景気が良いか悪いかを判断するのは個人的に、政府の発表より牛丼業界やファーストフードのニュースが参考になると思っています
人々はその時の景気が良ければ気軽に外食して散在し、景気が悪かったり将来悪くなると思えばガッチリ節約します
コンビニとかドラッグストアはその人にとって必要なインフラの場合もあるので、景気が悪くてもコンビニ売り上げは増加したりします
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日本型ファーストフード外食店は早い・安い・うまいを基本にしていて、注文すると数分で出て来て客は早く食べて出ていく
高級品になった寿司は江戸時代はファーストフードで、ご飯に魚を乗せてすぐ食べれるという今のお握りみたいな食べ物だった
2000年代以降牛丼チェーンはメニューを増やし続けテーブル席を用意したり快適空間にした結果、長時間客が滞在するようになった
1杯400円の牛丼を10分で食べて出て行っても30分以上滞在しても料金は同じなので、スローフード化したファーストフードは経営悪化しました
美味しすぎるのも問題で美味しいものはゆっくり味わってお喋りしながら食べるので、ある程度不味する必要があります
でも不味くすると客が来なくなるので絶妙なバランスとすぐに出ていきたくなるような店づくりが要求される
ハンバーガーチェーンでモスバーガーは味を追求し本物志向で値段も高く店内は快適ですが、マクドナルドとは大差がついています
モスバーガーは女性客が多く美味しいのでゆっくり味わって食べ、店内はマックより快適で食べ物として1ランク上の気がします
でもスローフードになってしまい業績は低迷し、カフェとか食品製造で利益を出して存続しているようです
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スローフードになった回転ずし
回転ずしは長い低迷の後で外国人観光客のインパウンド特需があり、コロナでは営業自粛協力金を受け取っていました
だがそれらの助けもなくなると再び低迷し始め、好調だったスシローも客離れが起きていると報じられています
スシローは22年に値上げをし後半には「おとり広告事件」を何度も繰り返し、高くてイメージの悪い印象になってしまいました
回転ずしはくら寿司やカッパ寿司も同じだが100円を謳っていてもレーンで100円の皿は流れておらず、メニューでも100円のメニューが少ない
前回来た時に100円だったものが150円とかになっていて、なるほど食べてみれば美味しいが支払金額が1.5倍になります
レーンで流れていないのでタッチパネルで注文する事になるが、100円のメニューは少ないし満足感が得られない
すると高額な皿を注文する客しか来なくなり、高級品を食べる客は長時間滞在する事になり典型的なスローフード化が進みます
ラーメンも日本型ファーストフードですが最近「1杯800円は安すぎるので1500円とかにするべきだ」と有名人が日本の安さを批判するトーンで話していた
1杯3000円で出したって良いが客が長時間居座るようになりそれなりのサービスも必要なので、現在より経営悪化する可能性が高い
ファーストフードは短時間で大量に作って早く食べて早く出ていくことで成り立つなので、スローフード化したらほぼ終わります
回転ずしのような業態では100円でなくても良いが、1000円で満腹にならないなら客は来ないと思います