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基礎的財政収支黒字化は増税すれば遠ざかるだろう

これがなければ安倍政権で実質成長率2%を達成していたのではないか


画像引用:http://garakuta.chips.jp/blog/archives/2013/10/01183049.php 安倍首相、来年4月からの消費税8%表明。ゲームの8円ってどーすんの!_|【がらくたチップス】

財政状況は成長率できまります
政府の見通しによると高めの成長率が続いた場合の基礎的財政収支(プライマリーバランス)黒字化見通しを2026年度とし据え置いた
試算ではGDP成長率が実質で2%程度、名目で3%程度を前提としているが、知っての通り日本の成長率は1%すらやっとの状況です
日経新聞の予測では22年度の実質成長率は1.5%、23年度は0.8%成長なのでこのペースでは黒字化は先送りになる

ここで気が付くのは財政黒字・赤字とは実際には経済成長率の話だという事で、日本の成長率が「2%」達成したら黒字になり、未達成なら赤字だという話です
ここからが財務省の悪行で財政赤字だからという理由で増税を何度も繰り返し、その度に日本の成長率を下げてきました
消費税創設と増税で21年度の消費税収は21兆円、税収総額は67兆円といずれも過去最大だったが支出も142兆円と過去最大だった
支出142兆円と税収67兆円の差額75兆円が赤字という訳ではなく、歳出から国債の支払いを除き歳入からも国債借り入れを引いた数字になります
基礎的財政収支では過去の借金はひとまず脇に置いて「今年の収支」だけを計算するので、税収が国債費を除く支出より多ければ黒字になる
2021年度の一般会計予算(当初予算ベース)でPBは13.0兆円の赤字だが、数度の補正予算によって新たな国債発行額を増やしている
21年度の場合当初予算は107兆円だったが補正予算で142兆円に膨らみ、1年間で50兆円以上国債発行額を増やした
22年にも新型コロナの支援に多額の予算を使った結果、最近3年で財政収支はかなり悪化しました
以前は年10兆円ほどのペースで国債残高が増加していたが、最近20兆円ペースになったのは新型コロナによる影響でした
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日本に必要なのは増税ではなく成長とインフレ

思い出すと安倍政権初期から中期の2010年代中頃にも「数年後にプライマリーバランス黒字化」が予想されていて、やっぱり実質2%という前提でした
だが結局2010年代の平均成長率は実質1%にも届かなかったので、毎年1%程度日本の公的債務は増加し続けました
新型コロナは世界大戦に匹敵する危機だったので大型支出はやむを得ず、コロナ終息後に黒字化するなら大きな問題ではありません
財務省は「増税だけ」で過去の国債を返済しようとしているが、ここに無理があり実際には成長率を上げないと返済できないのは財務省も指摘しています
仮に消費税を50%にしても100%にしても日本経済が縮小するので、消費税以外の税収が半額などになるのが予想できます
日本は失われた30年間で平均1%成長もしませんでしたが、もし3%成長していればgdpは今の2倍なので増税しなくても税収が2倍になっていました
過去の公的債務を減らすのにもうひとつ必要なのがインフレで、極めて評判が悪いが国債金利よりインフレ率が高ければ過去の借金が減っていきます
日本政府が国債に1%の金利を支払っていてインフレ率が3%だったら、実質ゼロ成長でも過去の借金が2%減るわけです
インフレ率と同じかそれ以上に賃金上昇すれば問題ないが、物価が上がったのに企業は賃金を上げず、増税にそなえてコストカットに励んでいます
日本はすでに世界最悪の重税国家なのに、これ以上増税したら経済が縮小するばかりです
安倍政権下の2度の消費増税が無かったら、国債残高は増加したが日本のgdpは今より多く、公的債務のGDP比は今より少なかったのではないか
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