メンフィス警察が公開した動画の一部

メンフィス警察の不祥事
アメリカのテネシー州メンフィスでまた警官による黒人青年への加害事件があり青年はなくなったが、今度は加害警官も黒人なのが違っていた
タイリー・ニコルズさん(29)は、今月7日に自動車を運転中に危険運転の疑いで警官に止められ、車から降りて走って逃げたと思われる
警察5人のボディーカメラによる約1時間の映像にはテーザーガンで逮捕を試み、逃げ出したニコルズさんを追いかける様子が記録されていた
その後捕まったニコルズさんに警官5人がペッパースプレーをかけるなどし1月10日になくなり、5人は解雇され元警官と報道されているが1月26日に訴追された
元警官5人は現在拘留されていて映像公開後に複数都市で抗議デモが行われたが、大規模な暴動には発展しなかった
同様の事件が原因で2020年にはミネソタ州ミネアポリス市で大規模な抗議デモがあり、ノースカロライナ州のシャーロットでは2018年に暴動に発展していた
アメリカには全国組織の警察は存在せずFBIやCIAは各地域の警察に指示を出したり、統括したり警察署長を派遣したりはしない
日本の刑事ドラマでは「本庁(警視庁)から来たお偉いさん」を田舎警察が接待し、ベテラン刑事が経験と勘で事件を解決するがアメリカ警察にそうした場面はない
日本の警察庁職員は約30万人で警視庁は46,571人、2つの組織に別れているが「本庁のお偉いさん」のように警視庁のほうが上位で地方警察は下という位置づけです
アメリカの警察はまったく違い今回のメンフィス警察はメンフィス市という人口62万人都市だけの警察で、NY警察やロス市警とは何の関わりもない
アメリカは50州で構成されるがかつて州は国であり、それぞれの国にそれぞれの警察があり、それぞれの町には保安官が居ました
保安官は開拓時代に町の治安を守っていたが、同時に先住民の土地を侵略する役割もあり小規模な軍隊を率いて戦う事もあった(西部劇でたまに登場する)
全警察を統括する組織がない
2008年の調査ではアメリカ全土で17,985個の法執行機関があり最大は3万6,000人のニューヨーク市警察、最少は非常勤1人の場合があった
非常勤については日本の警察官は全員が公務員で正規雇用と決まっているが、アメリカではアルバイトの消防署員やアルバイト警官が存在します
日曜日だけ警察官で普段は別の仕事をしている等があり、雇用は不安定で終身雇用ではないし公務員として生活が保障されるわけでもない
アメリカの警察署は郡ごとに存在するが大きな市ではニューヨーク市警など独立した警察署が存在し、必ずしも自治体やアメリカ合衆国の指揮下には無い
例えば住民投票によって数名の理事を行政の長に選出したり、議会と市長だったり、他にも様々な形式があって決まっていない
アメリカの警察はピラミッド型の組織ではなくそれぞれが独立した並列型の組織で、全国的な警察組織の一部ではない
それぞれの警察で雇われた人はその中だけの警察官であり、アメリカ合衆国として警察官を雇ったり雇った警官に教育したりもしていません
これが警官の質の低さにつながっていて、今回事件を起こしたメンフィス警察の5人も、先輩警官にしごかれたり現場で教育されて「そういうものだ」と思っていたでしょう
アメリカの警官は良く発砲したりスタンガンを使用するが、相手が武装しているからという理由以外に格闘技の訓練などを受けていない
系統だった逮捕術の研究もされていないので、追いかけて集団が抑え込み相手にけがをさせる事も多い
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