トウガラシを丸ごと漬け込んで食べる時に切るのが四川泡菜
漬ける植物は白菜以外のものが中心

中韓キムチ論争のゆくへ
韓国と中国の間でキムチ起原論争が勃発したのは2021年の11月頃で、中国四川省の塩漬け発酵野菜「泡菜(パオツァイ)」の製法や保存法が国際標準化機構(ISO)の認証を受けた
その前の2013年12月にユネスコがキムチ漬けの風習「キムジャン」を世界文化遺産登録が決定したと発表し、韓国中がキムチが世界遺産になったと歓迎した
同時に韓国はキムチの起原が韓国と国連が認めたと宣言したが、ユネスコは「世界文化遺産になるのはキムチを漬ける風習でキムチそのものではない」と否定した
こういう場合韓国はなんでも政治化してしまい同じ時期に日本の明治世界文化遺産を登録する時も、「チョウ・ヨウ・コウ」(漢字で書くとペナルティを受ける)で日本政府を攻撃していた
キムジャンが世界遺産になったのはキムチの起原が韓国という証拠だと言っていたが、これが隣の中国の心情を大きく損ねた
半島でキムチ的なものが登場するのは1600年関ヶ原の合戦より後で、朝鮮出兵した秀吉軍の報告では韓国に辛い食べ物は存在しなかった
秀吉や加藤清正が嘘を書く理由もないので、韓国のキムチは1600年代以降に始まったと確認できます
中国にキムチは無いがトウガラシで野菜を漬けこむ四川泡菜は3千年前から存在し、どんなに遅くても2千年以上前には存在を確認されていました
四川省と中朝国境までは2000キロ離れているが、秀吉軍出兵で朝鮮は明に援軍を頼み、その時四川省の軍隊が半島に駐留し日本軍と戦っていました
普通に考えると四川泡菜が四川軍によって半島に持ち込まれ、その後李氏朝鮮で広まって韓国や北朝鮮の人々の文化になったと推測できます
だがそれでは収まらず何でも政治化して国際的な論争になり、両国の大手メディアや政府も巻き込んで今も起原論争が戦われています
22年に両国のブロガーやユーチューバーが論争の中心になり、SNSや動画サイトで主張が展開された(中国でユーチューブやツイッターは遮断されているので直接の論争にはならない)
中国から韓国へキムチ輸入が増加
秀吉軍によって日本から半島にトウガラシが伝わり撤退後に栽培され、1715年の半島書物に初めてトウガラシという記述が登場している
1809年の書物ではトウガラシの粉ではなく刻んだトウガラシを漬物に入れていて、製法も変化しているのが分かる
現代に近いキムチが半島書物に登場するのは1827年の『林園十六志』で、重要な素材の白菜は1700年代中ごろに中国で品種改良の結果生まれた
物的証拠からキムチの起原は四川泡菜だと思いますが今後も韓国はキムチの起原を諦めず、中国起原を認める事はないでしょう
そんなキムチ論争は23年早々に新たな展開があり、韓国の「キムチ貿易収支」が赤字になり特に中国には構造的な赤字貿易になっている
こういう統計を毎年取って発表しそれがニュースになるほど関心が高いという事です
関税庁が集計した2022年の外国からのキムチ輸入額は20.4%増加し、1億6940万ドル(2092億ウォン)で全額が中国からの輸入だった
輸出額はアメリカなどに1億4082万ドルで前年より11.9%減、2800万ドル程度の貿易赤字になった
中国産キムチの輸入価格は韓国産販売価格の2割未満で、圧倒的安さで韓国市場を席巻し日本でも中国産キムチが非常に多い
韓国から中国へのキムチ輸出はほとんど無いようです
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