
絶好調のロイヤルホスト
ファミリーレストランは30年ほど前からオワコンとか衰退していると言われ、コロナで打撃を受けて壊滅寸前だとも報道されている
だが一部の大手チェーンは以前と変わらない業績を続けていたり新型コロナ流行前の業績に回復したりしています
ロイヤルホストは2022年に前年実績との比較でほぼ全月が2ケタ増。コロナ前の19年比でも6か月間(連続ではなく)増加し10月と12月は2桁増だった
2019年は後半ピークを過ぎたとはいえまだインパウンド消費があった頃で、日本はまだ好景気だと”誤解”していた時期でした
ロイヤルホスト(ロイヤルホールディングス)のメニューを見ると1000円以下はほとんどなくランチが900円程度でハンバーグは1500円程度になっている
しかもサラダ、ドリンク、スープ、ライスなどは別らしいので夕食1人分の支払い額は2000円を超えるでしょう
ドリンクだけの客やランチの人も居るので客単価はそこまで高くないが、高級なファミレスという需要を開拓して安定経営している
対極にあるのがサイゼリヤで客単価は2018年で714円だがこれはロイヤルホストの5割程度、ランチは500円でハンバーグは400円などになっています
サイゼリアは2023年8月期第1四半期の売り上げが約423億円だったが、2019年度の同じ期間は383億円でコロナ前を上回っている
また前年の同期間は赤字だったが今回は僅かな黒字に転じ、営業自粛の時短協力金に依存しない経営に戻りつつある
衰退するファミレスの象徴と言われイメージを悪化させているのはガストのすかいらーくで、売上高は右肩下がりで時短協力金だけが経営の支えだった
むしろコロナで店を閉めて協力金を得る事で店舗が存続し、今後の経営存続すら危ぶまれている
時代を掴めなかったガスト
古いネットニュースを見ると2004年の投資系の記事に「ガスト、サイゼリヤら低価格チェーンが強い」とあり業界トップの「すかいらーく」を褒めちぎっています
2000年代はひたすら低価格のものが好まれたが2013年のニュースを見ると高価格なロイヤルホストが人気復活という記事が残されています(過去のニュースを見れるのはネットの利点)
さらに2017年1月から24時間営業をやめたロイヤルホストは増収増益、高価格で高品質なステーキやパスタを提供して人気だと書かれています
また2018年のニュースではバブル期に互角だったガストは店舗数1000店超でロイヤルホストは220店、しかもロイヤルホストはこの前に80店も閉店した
2000年代から2010年代にかけて牛丼チェーンや回転ずしチェーンが劇的にメニューを増やし「ミニファミレス」と呼ばれるようになっていました
本家ファミレスは牛丼屋と戦う羽目になりガガストは中途半端な低価格でまともに被害をこうむり、老人が長時間居座る目的の店になった
現代ビジネス(怪しいネタで有名)の記事でが23年早々に『日本人が「ファミレス」に通い続ける理由…この30年間、なぜずっと人気なのか?』というニュースがありました
その中ではファミレスは今もすごく人気だと書かれていて、またやらかしたのかなと思ったが別な調査でもファミレス顕在という結果が出ています
「ファンくる」を運営する株式会社ROIのファミリー層を対象にした調査では、利用した事がある方は97%、半数以上が1ヵ月に1回以上の頻度で利用していた
家族3人としてもサイゼリア以外のファミレスは決して安くないと思うのだが、半数以上が毎月ファミレスに通っていました
来店は休日のお昼12時~15時が最多で多くのファミレスは休日にランチメニューがないので、彼らは1人1000円以上を払っている事になる
ある程度の所得があるファミリー層にとってファミレスは今も健在で、価格が安い牛丼屋やラーメン、うどんではなくファミレスを選んでいる
コメント