火を噴いても良ければいい車です

韓国でEVが売れるのは補助金と電気の安さ
韓国の現代自動車が2022年インポートカーオブザイヤーを受賞したおかしさについて以前書いたが、この車は安全性や信頼性に問題があると言われている
カーオブザイヤーの審査員は火が出る車が好きならそれで構わないが、「いい車です」と多くの人に勧めるのは問題があるように思います
ヒュンダイこと現代自動車は日本市場に再参入し22年は526台販売し前年の34台から急増、売れた大半はEVだったとみられている
韓国国内のEV販売台数は約13万台(10月までで10万7783台)で、国内販売したEVの97%を現代自動車系メーカーが占めている
韓国政府はEVに補助金を出して非EV車には事実上罰金(寄付と呼んでいる)を課していて、22年は国内販売した新車の10%をEVが占めた
アメリカは2020年の新車販売のEV比率は1%台だったが21年に3%台、22年は6%台にまで急上昇した(EVにはPHVが含まれる)
22年にドイツ、イギリス、フランスなど欧州主要国で「EVが新車販売の5割を超えた」と報道されたが確認したらその「EV」は電動車の事で普通のハイブリッド車を含んでいた
それはともかく去年EVが売れた国々には共通点があり、一時日本よりガソリン価格が高くなっていました
アメリカのガソリン価格は長い間日本の半分で、日本が120円ならアメリカは60円が相場だったが22年は日本160円アメリカ170円になっていた
韓国も日本が160円くらいの時にもっと高く、今もネットで確認すると韓国167円、日本165円くらいで僅かですが日本のほうが安い
韓国の収入は一般的に日本より低いが物価だけが異常に高く、日本と同水準のガソリン価格はかなり堪える筈です
一方韓国では電気代が安く抑えられていて1キロワット時あたり日本の半額以下、最近値上げが発表されたがまだ日本の半額です
子どもよりEVを大事にする政府
ガソリン代とEV充電費用を比べると燃料代が数分の1程度になる筈で、EVのほうが走行コストが大幅にやすいので売れています
アメリカの電気代も値上がりしたと言っても日本の6割程度、ドイツは従来安かったが現在は日本より高くなった
中国の電気代も日本の半額程度でガソリン価格は日本と同程度か高い場合すらあり、一般的な収入は日本よりかなり少ない
EVが売れている国ではガソリン代が日本と同等で電気代が半額程度なので、EVに買い替えると電気代が節約できるのです
日本の電気料金とガソリン価格で計算してもHVのプリウスが1km走行するのに5円以上、しかもこれは28km/L走った場合です
EVだと7km/kWh走ったとして(これも理想的な数値)1km走行するのに4円程度、電気代が半額の国では1kmあたり2円、非HV小型ガソリン車は1kmあたり10円近くかかります
韓国・中国・アメリカではガソリンからEVにすると燃料代が1/3から1/5に減るのが消費者がEVを購入する動機でした
韓国では23年1月にEV販売台数が急減し、起亜自動車「EV6」は0台、シボレー「ボルトEV」「ボルトEUV」も0台、ジェネシス「GV60」7台、「GV70」3台、「G80EV」5台だった
最も売れたのはアイオニック5の76台だったが急減の理由は、政府のEV補助金支給が打ち切られる可能性があるためと説明された
韓国政府はEV乗用車購入に対する補助金支給の見直し案を発表していて、今EVを購入しても補助金は打ち切られる可能性がある
アメリカや欧州や中国でもEVは政府が補助金を出すのが当たり前になっているが、よく考えるとこの状況はかなりおかしい
子どもを産んでも補助金を出し渋るような政府がEVを購入すると気前よく数十万円もメーカーに払っている
日本政府を含めて子どもよりEVが大事だと考えているのは分かります
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