2045年に高齢化率世界一になると予想されている

少子化が高齢化問題を悪化させる
韓国は2020年に初めて人口減少し少子高齢化が進行しているが、少子化は出生率0.80人で広く知られているが高齢化はこれほど知られていない
韓国の高齢化率(65歳以上人口)は21年に16.8%で最近の伸び率から計算すると22年は20%に達したと予想され、日本の28.4%に近づいている
生れる子どもが少なくなると総人口に占める高齢者の割合が増えるので、出生率0.8の韓国は出生率1.3だった日本より急速に高齢化する可能性があります
少子高齢化が起きると政府や国民は子供のために使うはずだったお金を老人介護に使うようになるので、より一層少子化を進めてしまいます
日本では老後2000万円問題が話題になったが2000万円で子供を育てるのではなく、老後生活に使うのでどうしても子供は後回しになる
日本で高齢化が本格化したのはバブル崩壊後の1990年代で、当時は崩壊したとはいえ日本経済は世界最強でまだ余裕がありました
韓国経済は最近日本を越えたと自称しているが、それは日本が勝手に衰退しただけで韓国経済は先進国の水準に達していません
年金や保険や介護のシステムがまだ不十分で政府には余力がなく、それぞれの家庭で親の老後の面倒を見る事もできない
韓国では老いるのは恥と考えられていて、高齢者の問題を社会的に隠そうとする傾向があるとも言われています
韓国の高齢者貧困率は40.4%でOECD平均の3倍でぶっちぎりの1位、2021年時点で65歳以上で年収約1500万ウォンに満たない人が43%も居ました
高齢者の現在は「若者の未来」でもある訳で、日本もそうだが高齢者を見てそうなりたいと思えないような社会は未来に希望を持てない
先進国では全世代より高齢者の貧困率が高いのはスイス(2.5倍)、日本(1.5倍)だがフランスやオランダは高齢者の方が貧困率が低くなっている
高齢化で急速に財政悪化する
韓国の全世代貧困率約10%に対して高齢者は40%なので4倍も高く、韓国の老後は非常に困難で苦しいものであると想像できます
韓国の国民年金は現役時代の所得の40%を保証するが実際には加入年数が少ないので、現役時代の所得の22%しか保証されない
公務員の年金は手厚いが民間は非常に少なく、加入していない人も居て格差は非常に大きいといわれている
国民年金財政推計によると2080年代になっても新規受給者の平均加入期間は27年ほどで、現役時代の23%程度の所得にしかならない
国民年金研究院によると2020年に生まれた子どもが高齢者になる2085年になっても高齢者貧困率は29.8%と予想されています
若者の未来は現在の高齢者であるという不安がさらに子供を産むのを躊躇させ、生まれる子どもが少ない事がさらに高齢者貧困率を高めています
高齢化と高齢者貧困率の高さは政府債務を増やし、今後韓国の政府債務は急速に膨張すると予想されています
韓国政府が定義する「政府債務」は日本政府が定義する「国の借金」より多くの項目が除外され実際より少ない数字になるが、それでもGDP比66%になる
実際の公的債務は公表した2倍と考えると分かりやすく、おそらく現在GDP比130%以上で今後急速に膨張する
家計債務はすでに世界一位なので、政府債務+家計債務の合計ではかなり多い