「電波が入らない」を人々が許容しない時代になる

全世界どこでも常時通信の時代
スマホの通信方法で今注目されているのがデュアルSIMと衛星通信サービスで、このうち衛星通信はウクライナ軍が使用して有名になった
イーロンマスクの宇宙事業スペースX社が3,000機以上の小型衛星を打ち上げ全地球規模で、常時通信可能なStarlinkシステムを構築した
Starlinkは最近値下げされ日本では6600円で地形を問わずにインターネット接続できるようになり、山間地で利用している人もいる
Starlinkの通信速度は50から200Mbpsとされ自分が今通信している速度は136Mbpsなので固定回線とそん色なく、30Mbpsもあれば動画を快適に視聴できる
欠点は衛星との通信状況でBSアンテナのようなアンテナを衛星に向ける必要があり、アンテナは自動的に衛星を追尾するが途切れがちだと言われている
通信大手のエリクソンは2025年にStarlinkと似た全地球通信システムを開始する予定で、複数企業の参入によって劇的に進化する可能性が高い
日本でスマホ通信のカバー率は99.9%ですが登山やハイキングをする人なら「日本のほとんどで電波は通じない」のを知っていると思います
99.9%は人口比カバー率で日本人の92.49%は都市部に住んでいるので、一定以上の都市で電波が通じるだけで「カバー率92%」になります
実際には山地のほとんどは電波圏外になっていて、山間地で一定以上の居住者が住んでいる場所には基地局がありその周辺だけ電波が通じます
4Gや5Gなどの通信は例えば沖縄と北海道で電話すると近くの基地局までの数キロだけが電波で、途中の2000キロ以上はケーブルなどの固定回線で通信しています
山の中に基地局を作るとその基地局までケーブルを敷く必要がありコストが増えるので山中ではほとんど電波が通じません
Starlinkのような衛星通信は地上のケーブルや基地局を必要としないので、将来は通信の主流になる可能性もあります
3大キャリアの存在意義が薄くなる
現実の日本では都市から離れると通信できない事はよくあり、大都市の真ん中でも何らかの理由で通信不能になる場合があります
多くは契約している通信事業者にトラブルが発生していて、例えばAUは通じなくてもドコモやソフトバンクは通じる筈です
そこで今複数事業者と契約して2枚のSIMをスマホに差すデュアルSIMが流行っていて、ドコモなど大手も対応しようとしています
田舎ではドコモだけ使える地域とかソフトバンクだけつながる村があって他キャリアは通じないのだが、これならSIMを切り替えれば通話できる
格安通信業者のほとんどはドコモ回線を利用しているので複数差しても意味がないが、ソフトバンク系やAU系の格安SIMも探せば存在します
通信確保以外の目的で複数SIMを使う人も居て、仕事用と個人用を分けている人、発信と受信を分ける人や通話用とデータ用を分ける人もいる
電話の受信だけ無料プランで契約し発信は格安業者でしたり、データ通信はデータが安いSIMで行い電話は電話が安いSIMを使う人がいるという
スマホで動画を長時間視聴する人は多く格安業者の月間定額大容量プランを契約するが、電話など他の用途では別の業者を使いたいケースもあるでしょう
デュアルSIMが普及すると目的別に別々の業者と契約する人が増えるので、よりユーザーを限定した特徴ある業者が増えるでしょう
また衛星通信事業は欧米中心なので、気づけば日本の3大キャリアは不要になり、皆欧米の通信事業者と契約する時代が来るかも知れません