客の善意に期待するシステムは無理

スシロー親会社の株価が急上昇
昔日本企業はお客様は神様ですと言いながら実際はぼったくりをしていたが、デフレ不況では消費者の力が極大化し従業員が謝罪するのが流行した
客がなにかのクレームを訴えると本社は「とにかく謝罪しろ」と指示するので、従業員や店長が日本中で謝罪していた
2010年代になるとツイッターに投稿するためにイタズラして写真を撮るのが流行り、コンビニの冷蔵庫に従業員が寝そべったりした
2010年代後半にはユーチューブで収益を得るユーチューバーがブームになり、動画投稿目的で食品にイタズラしたり爪楊枝で袋に穴を開けるのが流行った
従業員のイタズラ動画にコンビニは解雇やオーナー契約打ち切り(オーナーは大損害を受ける)、民事訴訟や刑事告発などをした
だが多くの場合「お客様」への対応は甘いままで、スシローなど回転ずしチェーンはこの不備を狙われてイタズラ動画の標的になった
実際騒動前の回転ずしでは時間帯や曜日によっては騒いでいる若者や団体、ファミリーが多く一度取った皿を戻すような行為も見受けられた
むき出しの皿の前で大声でしゃべっている連中はそれだけで不衛生だが、回転ずしチェーンは何の対応もせず今まで放置していた
よくゴミの不法投棄で最初の1個の投棄をそのままにしておくと、その場所は「ゴミを捨てて良い場所」と認識され1年後にはゴミの山になります
コンビニチェーンは2010年代の最初のイタズラに厳しく対応したので「コンビニは厳しい」と知れ渡り、回転ずしがイタズラに甘いのも知れ渡った
回転ずしチェーンでは客が着席する前に取り放題のガリ(生姜)、箸、醤油、醤油皿、緑茶粉末が置かれていてイタズラしやすい環境になっていた
経費削減から店員は少なくなり誰も見ていなかったので、イタズラ天国のようになった
謝罪から毅然たる態度に転換?
アメリカ発のフードチェーンはさすがイタズラ先進国(?)だからなのか最初からイタズラが不可能なシステムになっている
マクドナルドやKFCはテーブルの上にペーパータオルやストローを放置せず、商品と一緒に客1人分を手渡している
客の善意やモラルに一切期待しておらず、人間を信用しないことで店内の秩序や安全を確保しています
寿司ペロの標的になったスシローは一時評判を落としたが、その後株価は急回復し史上高値にも迫る勢いです
ペロペロ動画が撮影されたのは1月29日で数日間は株価が下がったが事件前の3015円から2月16日には3650円まで上昇している
この間に少年の親が謝罪に来たがスシローは受け入れず、民事あるいは刑事の法的措置を取ると予告している
日本企業に主体性や理念はないので皆が社員に謝罪をさせていたら自社でも謝罪、毅然たる態度が流行れば自社も毅然たる態度をするでしょう
牛丼チェーンもテーブル上に箸や調味料を出しっぱなしにしている店が多くイタズラの標的になっているが、スシローに追従して厳しい対応をするかも知れません
そして回転ずしも牛丼チェーンもアメリカのフードチェーンのように、最初から客を信用せずイタズラされない方式に替わっていくでしょう