アメリカには他に禁止すべきものがある

ガス禁止法で紛糾するアメリカ
かなり前に確かニューヨークの韓国系焼き肉店が、突然カセットコンロの使用を禁止されて反発しているというニュースがありました
焼き肉といえばガスで焼くもので各テーブルに1台のガスコンロが必要になるが、カセットコンロで済ませれば安く済むので多くの焼き肉店がそうしていた
その後2010年代に全米の州や市で次々に、新築住宅のガスコンロ設置を禁止する法案をつくった
理由の一つは事故などの安全性懸念で一つは有毒ガスの健康懸念、もう一つはガスを燃焼させることでCO2が発生し地球が温暖化するというものです
今までは州や市など自治体でガス禁止法を実施していたが、米議会上院議員が全米でガスコンロを禁止するガス禁止法の法案を発表した
アメリカの議会制度は日本と違い決議は自由出席で、自分が興味がない法案の審議や決議は休んで良く出席者だけで多数決を取ります
つまり10人しか出席せずその10人中6人が賛成したら、どんな法案でも可決し実際に少人数で成立する場合があります
2007年に米下院で過去の戦争に関連して対日非難決議が全会一致で可決しましたが、その時の出席者は10人くらいだったと言われています
マスコミと反日団体は人数を隠して繰り返し「全会一致で可決」だけを強調していました
全米のガス禁止には反対する議員も存在するが、米消費者製品安全委員会(CPSC)は法制化しなくても独断で危険な製品を禁止する権限を持っています
これは欠陥がある航空機の飛行禁止を命令したり、欠陥車の販売禁止や改修を命令するのと同じような権限です
アメリカは特定の事柄を強くバッシングする事があり、過去に禁煙とかストローとかLGBT問題とかで過剰な反応を示しました
ストローをなくてして地球が救われるとは思えないのだが、「ストローさえ禁止すれば地球を救える!」と人類の生存を左右する問題のように言っていました
アメリカの意識高い系の人
今回のガス禁止派の要点は室内でガスを燃焼すると有害物質を吸い込むというもので、もっと他に有害なものが沢山あります
例えばニューヨークの古い水道管は鉛の成分が溶けだして、5000人以上の子供が鉛中毒になったが鉛も有害な水道もそのままです
アメリカのあらゆる犯罪や事故の発生率は日本の10倍ですが、それは放任しておいて「ガスコンロは有害だ」と主張する人がいます
オーストラリアではガスコンロによる室内空気汚染が子どもの喘息の13%に関係するという研究が発表された
CPSCのリチャード・トラムカ・ジュニア委員はガスコンロは「隠れた危険物だ」として禁止を示唆したが批判を受けて撤回した
米消費者製品安全委員会(CPSC)がガスコンロ禁止を阻止する法案「ガスコンロ保護・自由法」が共和党のテッド・クルーズ議員と民主党のジョー・マンチン議員によって提案された
こちらはガスコンロ禁止を禁止する法案で、銃規制を禁止する自由主義者と同じような主張をしている
環境団体はガスコンロ禁止防止法をばかげていると批判しガスコンロが地球環境を破壊していると主張している
ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、ニューヨークなどでは新築住宅にガスコンロを設置するのを禁止している
アメリカでガスコンロが全面的に禁止された場合、彼らはストローを禁止した時のように全世界に「ガスコンロを禁止しろ」と言い出すでしょう
ガスコンロがある家庭はアメリカでは35%程度、欧州で30%しかないが日本は70%以上でIHは25%しかない
一般にアジアの料理は強い火力を必要とするが欧米人は料理といえるものを余りしない