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米金利の天井は5.5%、ドル高の終わり見えた

1ドル1000円で日本崩壊と言っていた人達はどこに消えたんでしょうか?

画像引用:https://www.gaitame.com/media/entry/2022/10/20/164900 ドル円32年ぶりの150円台へ 為替介入への警戒高まる – 外為どっとコム マネ育チャンネル

米利上げの天井が見えてきた

米連邦準備理事会(FRB)は2月22日、前回の連邦公開市場委員会(FOMC)でほぼ全員が利上げ幅を0.25%に縮小するのを支持したと発表した

一方でインフレ率が2%に近づくまで金利上昇を続ける必要があるとの認識でも合意し、2月1日に米金利は4.75%に引き上げられた

23年1月の米CPI(消費者物価指数)は+5.6%で去年の8%以上より低くなったが、これを2%にするにはさらに政策金利を上げる必要があります

22年にインフレ率が最も高かった時にFRBの責任者は「インフレ率と政策金利が同じ数字になるまで利上げする」とはっきり断言していました

現在のインフレ率は5.6%で政策金利は4.75%なので、今年の春から夏には5%台前半で2つの数字が一致すると予測できます

数字が一致した後はインフレ率が金利より低い状態になるが、今度は利下げの必要性が認識されFRBは政策金利を下げます

利上げは景気を意図的に悪化させて物価を下げる事なので、そのまま高金利を続けるとアメリカ経済は不況に陥るからです

メディアの予想ではFRBは今年いっぱいは利下げに転換しないが、予想以上にインフレ率が低下し景気が悪化すれば利下げも早まります

いずれにせよもうアメリカの高金利は天井が見えてきたわけで、峠を越えれば利下げするのもはっきりしてきました

最近のドル高円安、他通貨のドルに対する下落は米高金利が原因だったので、ドル高円安の終わりも見えてきました

世界の投資家は米高金利で利ザヤを稼ぐために超低金利の日本で金を借り、ドルに換金して米国債や米株を買いドル高で利益を上げました

米金利が利下げに転じるとドル安になるが、円で借りた借金が円高で膨らむのでそのままでは破産します

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円安ドル高のシーズンは終了

そこで投資家は一旦ドルから円に戻して借金を返済し利益を確定し、必要なら改めてドルに投資するでしょう

これが円キャリーの巻き返しで2007年から2011年にかけて1ドル124円から75円まで円高になったのも円キャリー巻き戻しでした

今回は経済危機下のパニックではないのでそこまでにはならないものの、円安ドル高の流れは変わると思った方が良いです

日本の政策金利0%でもう下げようがなく、日銀が金融緩和を修正して事実上の利上げに転換するのではないかという観測が多い

アメリカが利下げに転じ日本が利上げに転じると最大5%まで拡大した日米金利差が急速に縮小し、ドル円レートに大変動が起きるでしょう

日本が1%に利上げしてアメリカが3%の平常運転に戻っただけで日米金利差は5%から2%に縮小し円売りドル買いによる利ザヤ稼ぎは不可能になります

見逃せないのは日本の軍事力拡大で年5兆円軍事支出を増やすが、これは経済的には国民の消費が5兆円増えるのと同じになります

日本のGDPを毎年1%増やす効果を期待でき、今後日本の成長率は安定的に1.5%以上になると予想できます

アメリカや中国は軍事費(や関連費)に年100兆円使っていてGDPに加算されているが、日本は軍事費を1%に抑えた結果成長率も低かった

軍事費もGDPの一部なので理論上は軍事費を増やすほどGDPも増え、ロシアはまさにこの方法で経済崩壊を防いでいます

だが軍事費が国民生活を圧迫するほど増えると民間支出が減るので、こうなると逆に軍事費を増やすほどGDPが低下し始めます

その分岐点は規模が大きな先進国の場合はGDPの4%程度でしょう

日本の成長率が高まることで円は強くなり、長期的(10年単位)に円高ドル安に向かうでしょう

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