住宅ローンに年190万円、高級自動車に年100万円、子ども1人が成人するまで年100万円かかります
郊外に一戸建てを買うと収入が減っても支出を減らせません

どっちでも支払い総額は同じ?
日経新聞によると三井住友トラスト・資産のミライ研究所が持ち家と賃貸住宅のそれぞれ50年間に掛かる費用を比較したら、ほとんど同じだった
三井住友トラストは不動産投資に強い金融グループなので、こうした調査では「買った方がお得です」と言う方にバイアスがかかると予想される
2021年度時点の首都圏という設定で、ローン返済額と家賃以外に固定資産税や修繕費、賃貸は更新料などを含めると支払総額はほぼ同じだった
因みにアニメのクレヨンしんちゃん、ドラえもん、サザエさん、名探偵コナン、ちびまる子の家はいずれも持ち家で、持ち家へのあこがれは依然として強いのが分かる
特に毛利探偵事務所のビル地は親から相続した小五郎氏の所有で、1階の喫茶店から家賃収入があるらしいです
試算した結果は持ち家は総額8310万円、賃貸は8235万円で差は75万円だったという
持ち家のローン返済額は5670万円で頭金1275万、税金765万円修繕費600万円の合計が8310万円となっています
賃貸は50年間の家賃が7800万円で大半を占め更新料は300万円、他は入居費と引越料合計135万円なので数回引っ越す設定のようです
それぞれを毎年の支出に直すと賃貸の家賃は年間156万円で月額13万円、ずっと同じマンションだとしたら東京23区の平均9万円代よりは高い
持ち家を30年ローンだとしたら年189万円で月額15万7500円と高いが、ローンの支払いが終わると後はぐっと楽になります
問題なのは持ち家の場合は最初に1270万円の頭金が必要なのと30年間毎年189万円を支払う事で、一度でも支払いができないと差し押さえされます
実際は一度で差し押さえされないが、一回払えない人が数回分をまとめて払えるとも思えない
総額は同じでも持ち家はハイリスク
住宅ローンが払えなくなった時は過酷なもので、解約されると1%だった住宅ローン金利から10%以上の法定上限金利に自動的に切り替わり残金一括払いを要求されます
切り替わっても保証人の義務は同じなので、住宅を差し押さえても支払総額に足りなければ保証人の資産を差し押さえます
住宅ローン残高が住宅の売却価格より少なくなるのは30年ローンの最後の10年を過ぎてからで、ほぼいつ支払い不能になっても借金が残ります
30年の間には資金繰りが苦しい事もある筈なので、このため例えは悪いが髪の毛が抜けるほどの精神的苦痛を味わい、精神をやられる人も少なくない
多くの人は背伸びして限度いっぱいの住宅ローンを組んでしまうので、30年間夜も眠れないほどストレスが溜まるそうです
多くの住宅ローンは変動金利ですが、5千万円の1%は年50万円だが2%になると年100万円、それが30年分影響するので住宅ローン支払い総額は借りた時には分かりません
日銀総裁が口を滑らせただけで数10万人が破産する事態も起こりえるわけで、人生の支払い総額が同じでも住宅ローンによる購入はお勧めしません
賃貸住宅ならその時の収入が多ければ豪華マンションに住み、収入が下がったら低家賃アパートなどに引っ越せば良いだけです
老後に住宅に困らないのが持ち家のメリットですが、賃貸も補助を受けながら公団住宅という手段があるのでそれほど困らない
田舎では賃貸住宅が少なく持ち家しか選択肢がない場合があるが、ある程度の都会ではどちらかを選ぶことができます