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トヨタの失敗、EVを軽視した20年で失われたもの

EVスタンドは20万円でできるが水素スタンドは5億円かかる

画像引用:https://toyota.jp/mirai/ トヨタ MIRAI _ トヨタ自動車WEBサイト

水素をやっている間に時代はEVへ

世界の自動車販売台数は2019年に9,136 万台、2020年は7,797 万 台、2021年は8,268万台、2022年は8490万台だった

過去最高は2017年に記録した9,680万台で当時は1億台をすぐ超えると思われていたが22年時点でそうなっていません

ウォール・ストリート・ジャーナルによると全世界のEV比率は新車販売の10%を占めたので、非EVはもっと販売減少しています

自動車産業は生き残りをかけた既存のガソリン車メーカーと、テスラや中国企業に代表される新興EVメーカーの対決になっている

対決と言ってもゼロから拡大し続けるEVメーカーと売り上げが減り続ける既存メーカーなので『対決』になっていません

テスラの2022年納車台数は131万3851台で世界一位のトヨタは1048万3024台はこの差は考えない方がいいかも知れません

テスラの納車台数は前年比約40%増でトヨタは0.1%減、これがもう数年続けばどうなるかは想像がつきます

テスラは創業以来年平均60%も販売台数を増やしてきたが22年は40%増だったので失速したという見方も出ているが、トヨタの0.1%とは比較にならない

既存メーカーのガソリン車は業界1位の勝者でも頑張って前年比ゼロか微減、対する新興EVメーカーは失敗しても前年比2桁増です

トヨタは23年4月に14年間社長を務めた豊田章男氏が突然退任し佐藤恒治氏が新社長になったが、直前に社長と他の幹部の対立が報道されていた

豊田章男社長と常に行動を共にする「社長室マネージャー」が幹部を翻弄という記事だったが真偽は分からない

内容の真偽は分からない物の他のトヨタ幹部と章男氏の対立は事実だったようで、おそらくトヨタのEV開発の障害になっていたのは章男社長だったと思われる

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トヨタの失われた20年

章男氏はレース活動に熱心で自らレースに出場し高性能車の開発を勧めたが、言動からはEVを強く嫌っているのが伝わってきた

今トヨタが販売しているEVはガソリン車のプラットフォームにバッテリーとモーターを乗せたようなもので、21年末に発表した30車種もプリウスベースだった

トヨタが数年前に発表していたEV未来予想では2030年のシェアが確か10%となっていたが、実際には2022年に10%に達した

章男氏が熱心に開発を進めていたのは燃料電池車ミライだが、月10台も売れておらず完全な失敗に終わっている

燃料電池車が失敗した理由は単純で、EVの充電スタンドは20万円(家庭用)で設置できるが、水素スタンドは5億円以上かかるからです

一軒5億円の水素スタンドを2万カ所(現在のGSは2万8500か所)整備するには10兆円かかるが、そのお金をトヨタが払うんでしょうか?

トヨタは有り余る時間とお金と技術力を持ち最初はテスラを大差でリードしていたのに、社長が進む方向を間違えました

しかもロシアと同じく自分が失敗したのを隠そうとして方向転換を拒み、さらに傷口を広めました

トヨタがプリウスの改造車でお茶を濁している間に新興EVメーカーは技術と資本と販売力を身に着けトヨタの1割超にまで追いついてきた

トヨタに限らず既存メーカーはEVを開発しながらガソリン車も併売するが、これがプラットフォームの制限になりEVの性能で専業メーカーより劣る

例えばハイエースのEVを発売するらしいですがガソリン車のハイエースも残すので、どうしてもEVメーカーより劣る車しか作れません

ガソリン車需要は今後数十年継続するが、毎年減少しているのも確実なので、そこに固執する限り没落は逃れないでしょう

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